「スターシップ・オペレーターズ」擁護集
ネタばれとかあります・・注意してください・・ごめんなさい・・
このサイトは原作の小説版を愛し、アニメ版を応援していくサイトです
願わくば、アニメを楽しむ一助とならんことを・・

すんません・・色々忙しくて更新がなかなか進みません・・申し訳ない・・

byアシスタントディレクター・田中イチロウ(管理人)


◆「スターシップ・オペレーターズ」最終回を迎えて・・

アニメ版「スターシップ・オペレーターズ」が最終回を迎えました。
とりあえず、三ヶ月の間みなさんご苦労様でした。
原作ファンでもある自分にとっては、楽しくもあり苦しくもある三ヶ月でしたが・・。
アニメ版のあまりの説明不足、描写不足の数々を見るに見かねて、「流れ」で擁護サイトなんていうものを立ち上げてしまったわけですが、まさかこんなに苦労する事になるとは(笑)
とりあえず、今は色々あって更新も止まってしまってはいるのですが、徐々にまったり更新でもしていきたいと思います。
まあ一言・・
「原作とは違うぞ!」
ってことで(笑)


突然の訃報が届いて来ました・・。
「スターシップ・オペレーターズ」の総作画監督である和田崇さんがお亡くなりなられたそうです・・。

ファクトリィきゃの

▼本日、大学の先輩でもある、JC STAFF所属のアニメーター和田崇氏が亡くなられました。急なことだったため、まだ葬儀の予定も決まっていませんが、氏の作品を見ていただいていた多くの方々にもご連絡すべきと思い、ここにご報告させていただきます。なお、氏が参加された作品名をBBSに記載しました。よろしければ、作品を思い出すと共に、氏の冥福を祈っていただければと思います。(03/05)

【和田崇 参加作品】 
1989年 OVA「風魔の小次郎」動画(第1、4、6話)
1989年 OVA「アーシアン」動画(第1、4、6話)
1993年 TV「幽★遊★白書」原画(第57、68、76話)
1994年 TV「キャプテン翼 最強の敵!オランダユース」 原画
1997年 TV「湘南純愛組!」作画監督(第5話)
1998年 TV「アキハバラ電脳組」原画(第4、20話)
1998年 TV「アリスSOS」作画監督(第8話)
1998年 TV「魔術士オーフェン」作画監督(3、7、14、17、21)、作画監督補佐(第4話)
1999年 TV「魔術士オーフェンRevenge」作監
1999年 TV「それゆけ! 宇宙戦艦 ヤマモト・ヨーコ」作監
2000年 TV「闇の末裔」作画監督(第1話)
2000年 TV「だぁ!だぁ!だぁ!」作画監督(第1、4、11話)、原画(第38話)
2001年 TV「魔法戦士リウイ」サブキャラクターデザイン・総作画監督
2002年 TV「スパイラル〜推理の絆〜」ED原画
2002年 TV「あずまんが大王」総作画監督
2003年 TV「ガンパレード・マーチ 新たなる行軍歌」総作画監督
2003年 TV「一騎当千」総作画監督
2004年 TV「忘却の旋律」キャラクター総作画監督
2005年 TV「スターシップ・オペレーターズ」総作画監督

(上の掲示板の小林治さんの書き込みをお借りしました)

J.C.STAFFを代表する作画監督であり、特に後年は総作画監督として、非常に良い仕事をされておられました。
これからも活躍をなされたでしょうに・・。
非常に残念です・・。
和田崇さんのご冥福をお祈りします・・。


守るべき故郷を失った若き兵士たちは 
その姿を銀河ネットに乗せて 
一隻の戦闘艦で孤独な戦争を始める…… 

銀河ネットワークTVチャンネル“スターシップ・チャンネル2300”
そこでは、今、現在この瞬間に現実で起っている宇宙鑑対宇宙鑑の戦闘がライブで放送されていた。そして今も・・・。 
『敵艦捕捉!』
 自由護衛鑑のモニターには彼らが王国(キングダム)と呼ぶ、敵国の宇宙戦闘艦が映し出され、艦内は緊迫した空気で張りつめていた――ヘンリエッタ惑星国家同盟=王国は惑星国家キビに対して一方的に宣戦布告を行う。
 戦闘は王国の圧勝に終わりキビは降伏を余儀なくされた。
 その時、宇宙戦闘艦での実地訓練航行を行っていた惑星国家キビの防衛大学士官候補生たちは、降伏した政府に代わって王国と戦うべく、自らの戦闘を映像チャンネルとする事を条件に、銀河ネットワークと契約。乗っていた艦の購入を決意、対王国の後戻りのできない宇宙の大海へと乗り出していく・・・
 しかし、それは彼らが母星の政府も国民も見捨て、宇宙海賊と糾弾されながらも圧倒的な 敵と戦わねばならないことをも意味するのだった・・・ 

リンク  Q&A スタッフ  キャスト  アニメストーリー  ノベルストーリー 

キャラクター 宇宙戦闘艦  星系 世界設定  歴史


◆リンク

公式
http://www.starshipoperators.com/

ジェネオン
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/sso/
テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/starship_o/

メディアワークス
http://www.mediaworks.co.jp/d_original/starship/index.php
J.C.STAFF
http://www.jcstaff.co.jp/sho-sai/star-shokai/star-index.htm
週刊アニメプレス スターシップチャンネル
http://www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime-press/frame.html

 

アニメ@2ch掲示板
http://news18.2ch.net/anime/
スターシップ・オペレーターズ 2ch過去ログ保管庫
http://starshipoperators.hp.infoseek.co.jp/


◆Q&A

●SE::01『[カウント・ダウン』 

Q:その場のノリで戦争を始めてしまうこの若者たちは、何かヤクでもキメてんのか? 
A:アニメではあまり描かれてませんが、横暴な王国の侵略行為に対する怒りが底にあったり、それぞれのクルーにアマテラスに残る理由があったりします。
また一部の者が計画的に「扇動」「誘導」(アジテート)した結果でもあります。
彼らは見事に踊らされたともいえます。
全員が賛成したわけではなく、原作では候補生の3割が退艦しています。
彼らの目的は「王国への勝利」ではなく、銀河ネットを使って国際世論に訴えかけて、本星の地球にある国連を動かす事にあります。
そして、王国のこの横暴で独善的な「侵略行為」をやめさせることにあります。

Q:主人公は嫌がってたくせに、なんで残ってんのよ。マゾ? 

A:原作によれば、仲間が残るので見捨てておけなかったそうです。 
(王国を倒したいなんて意志はない。しかし自分は死にたくないし、ミユリや他の同級生たちにも死んで欲しくない・・)
と原作の1巻の終わりには描かれています。

Q:主人公のシノンって戦争したくないのに航宙自衛隊に入ったの?、おかしくね?
A:ヘンリエッタ星域のような辺境の人間が地球に本社を置く星間企業に就職するのはかなり難しく、シノンは防衛大学宇宙学科卒業という履歴は就職の時極めて有利になるために入学しました。
実際、シノンは履歴書を送付し簡単な面接を受けただけで、いくつかの星間企業から内定をもらっています。
そのため、防衛大学を卒業した時には航宙自衛隊の入隊を拒否し、そして免除されていた学費と俸給の一部を返還するためにお金をためています(実は、クイズ番組で10週勝ち抜いて10万ドルを仕留めたりもしてます。記憶力は抜群にいいので)
シノンにとっては防衛大学は、学費が免除されること、必要な資格を取ること、なにより自分の優秀さを証明するためでしかなかったのです。
他にも必要な資格を取るためや、学歴のため、祖国への愛国心を強調するためなどの理由で防衛大学に入学する人がいます。
特に防衛大学の宇宙学科は優秀な人間(エリート)が集まるとされ、「箔がつく」と考えられています。
ちなみに、宇宙学科を卒業しても宇宙戦闘艦に乗り込めるのは、極々一部です。

Q:戦艦1隻で勝てるわけ無いじゃん。こいつらバカすぎ。 
A:実はこの世界では兵器の価格の高騰化が進み宇宙戦闘艦は非常にお金がかかるので、辺境の惑星国家では1〜2隻くらいしか持ってません(抑止力としての1隻が普通で、現在は防衛用と侵攻用の2隻になりつつある)
紛争解決の手段としては戦争は高くつきすぎ、割りあわなくなったのです。
そのため1対多、多対多の戦闘はあまり発生しません。 
1対1の戦闘であれば、アマテラスは最新鋭艦なのでかなり有利に戦えます。
亡命政権を名乗っているアマテラスは、守るべき国家がなく、不利な戦いは逃げれるというのもありますね。 
実質、戦闘艦=軍事力なので、戦艦を失った小国は降伏せざるをえず、辺境の惑星国家キビもそんな小国なので、王国に1隻破壊された時点で降伏しています。
王国は侵略した国の軍事力を吸収し、捻出させた防衛費により戦闘艦を建造してるので、艦数は比較的多く20艦ほどです。
ちなみに、王国の戦闘艦は、特化した武装のものが多いです。
あと、宇宙での戦闘艦の宇宙戦闘は10年前の王国の戦争が人類史上初であり、まだあまり宇宙戦闘のノウハウは確立されておらず、奇抜な発想と、「運」があれば勝てる可能性も高いです。
宇宙艦同士の戦闘では、最初に攻撃が命中させられるかどうかが勝敗の大きな鍵を握ると言われています。
そして、攻撃が当たるかどうかは、乗員の練度もさることながら、「運」の要素が強いのです。
何十万キロも離れた敵と、光速・亜光速兵器を撃ち合うわけですから、それも当然かもしれませんね。

Q:王国は戦闘艦多いんだから取り囲んじゃえば楽勝じゃん。 
A:支配下においても王国に反抗する惑星国家の経済封鎖任務や、支配地域の防衛・監視に動かせない艦もあるので、なかなかそうも行きません。 
仮に多数で来ても、亡命政府であるアマテラスに守るべき惑星は無いので逃亡すればいいだけです。 
ワープにも色々制限があり、重力場の安定してない星系内へのワープや、星系内からのワープは無理なので、逃げる間を与えずに囲むのは困難です。 
ちなみに、星系外から星系内への移動は、足の速い戦闘艦でも数日から数十日かかるのが普通です。

Q:戦闘艦が金かかるんなら安い艦載機をたくさん作れば? 戦艦大和の最期を見ろ! 
A:宇宙では、小型機と戦闘艦では(海上のような)著しい機動力差はないので、射程も航続距離も破壊力も低い小型機では戦闘艦に対抗できません。 
戦闘艦の射程も長いので、攻撃力防御力加速力に劣る小型機などでは近づく前に撃ち落される可能性が高いです。
参考までに、アマテラスの主砲「プラズマキャノン」の発射速度は光速の35%で、有効射程距離は90万kmです。
地球と月の距離が38万kmで、そのおよそ3倍ほどの射程距離ですね。
ちなみに、戦闘艦の武装には「魚雷(トーピード)」というものがあり、高度にステルス化された誘導ミサイルのことで、直撃すれば一撃で敵艦を沈めるだけの破壊力を持ちます。
でも、命中するまでに発見され、破壊されることがほとんどです。
そのため実戦での有効性は疑問視されつつあり、費用対効果(コストパフォーンス)も最悪の武器です。
アマテラスに実装されてる魚雷だと、一発20億円(もしかしたら200億w)ほどです。

Q:そんな貴重な戦闘艦なら、本国降伏と同時に拿捕し監視兵を送り込み武装解除すればいいんじゃねえの?
A:アマテラスが試験航海を行っていたインカ星系は、アマテラスを建造した星間企業AGI(アリマ・ジェネラル・インダストリ)所有であり、惑星国家以上に力のある星間企業へ国家権力は介入ができないので、それは難しいでしょう。
王国はアマテラスの建造を懸念し、アマテラスがインカ星系にあるうちに宣戦布告をし、キビ星系に3隻の宇宙戦闘艦(1隻は轟沈、1隻は大破)を送り込んで来ました。
そして、その勝利によって新政権となったキビ政府への裏からの内政干渉などにより、AGIとの売買契約を解除させ、AGI所有となり引き取り手のなくなったアマテラスを安く買い取るつもりでした。
しかし、アマテラスの士官候補生たちが銀河ネットと契約し、その資金提供でAGIからアマテラスを買い取ってしまったわけです。

Q:そもそも王国って何よ?
A:「王国(キングダム)」は通称で、「ヘンリエッタ星域惑星国家同盟」が本当の名前です。
「王国」は、10年ほど前にある惑星国家の戦闘艦の乗組員が決起し、次々と他惑星国家の戦闘艦を破壊、もしくは拿捕して、その規模を拡大してきました(これが人類史上初の宇宙戦闘です)
現在は、13の惑星国家をその統治下におき、20隻ほどの戦闘艦を保有しています。
王国は惑星国家それぞれの統治権は認めています。
王国が要求しているのは軍事力の放棄です。
王国が防衛を代行し、惑星国家には防衛費の拠出を要求する。
しかし、その金額は王国の領土となる前の軍事費より何割も少ない。
そして領土となった惑星国家で行われている不正について、王国は独自の調査を行い、報道官を通じて「発表」します。
法的な措置を取る権限は王国にはないわけだから、その発表をどう受け止めるかは、惑星国家の判断に委ねられています。
王国は、ただ、警察、司法に公正を期待すると声明するのみです。
自浄作用を失った惑星国家の政治に対し、王国は監視者という役割を積極的に果たそうとしているわけです。
ヘンリエッタ星域の惑星国家が成立して100年、政治の腐敗が起きても無理はなく、国民はそれに不満を感じているから、王国の支配を歓迎している住人も、決して少なくはありません。
王国は決して邪悪な覇権国家ではないのです。

Q:銀河ネットがスポンサーっつっても、戦闘艦って高額なんだろ?、払えるの?
A:銀河ネットは「量子共鳴通信」という技術により、地球を中心に広がった既知宇宙すべての人類に同時発信が可能です。
そのチャンネル数は数千あり、チャンネルによっては億の単位での視聴者がいます。
地球の日本での契約料は「月額5000円」(ハイグレードのアダルトチャンネルと同じくらい)で、もし1億の視聴者がいれば月に5000億、年なら6兆円ほどの売上げとなり、CM料なども入るため、視聴者数さえ稼げば十分に戦闘艦を購入・維持できます。
ちなみに、アマテラスの目的は銀河ネットとの契約による資金の確保もありますが、自分たちの戦いを放送することで国際世論に訴えかけて、地球にある国連を動かす事にもあります。

Q:地球はどうなってるの?、ヘンリエッタ星域ってどこなん?
A:この世界は、一応本星である地球が主体です。
国連本部も地球にあり、アメリカ、ロシア、中国、日本などの各国家はまだ存在しています。
他にもいくつか植民星域・星系・惑星があって、惑星国家キビのあるヘンリエッタ星域はM42オリオン星域の向こう側の辺境。
人類の進出してる領域は、オリオン腕のまだ端っこぐらいです。
地球からは1500光年離れていて、ワープ使いながらでも半年ぐらいかかります。
ちなみに、惑星国家キビは、日本資本の植民星系です。
キビは連合(ヘンリエッタ星域自治連合)に属していて、本星である地球からの軍事的経済的な自治独立を目指しています。
そして、それを王国に利用されたわけです。

Q:キビ政府は、あっさり降伏しすぎだろ!、もっと戦え!!
A:原作ではマイヅルの敗戦の責任を負って、間宮総理ら政府首脳が総辞職。
その後、第1野党と連立与党から離脱したふたつの小政党が新たな新政権を発足(王国の内政干渉があったようです)、そして無条件降伏、自衛権の放棄、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟に加盟という流れになってます。
宣戦布告からは、10日ほどの月日がたっています。
ちなみに、候補生たちの蜂起から、アマテラスでの初戦闘まではおよそ2ヶ月ほどが過ぎています。

Q:国連はなんで動かないの?、ヘタレなの?

A:ヘンリエッタ星域の惑星国家は「ヘンリエッタ星域自治連合」を作り、地球からの経済的軍事的な自治独立を標榜しています。
惑星国家キビも連合所属です。
王国(ヘンリエッタ星域惑星国家同盟)は、地球からの独立を目指す自治連合の企ての阻止を主張して戦っていて、国連安保理の常任理事国にも政治工作をしています。
そのため、王国擁護の常任理事国(ロシア、中国)もあり、国連は宇宙軍を派遣できません。
他の植民星域からも、地域紛争だと思われています。
国連の組織そのものが20世紀からさほど変わってはおらず、この宇宙時代に対応できてないことをいみじくもさらけだした格好です。
新しい国際機関の必要性を説く声は100年以上も前からあるのですが、大国の思惑が一致せず、なかなか実現していません。

Q:候補生の家族を人質に取れば? スポンサーの銀河ネットに圧力をかけるとか。 
A:人質交渉を銀河ネットに流されたら王国への国際的非難が高まり、国連の介入を招くことになります。 
実は王国と言っても所詮は辺境の雄にすぎず、国連の軍事力(国連軍は50隻ほどの宇宙戦闘艦を保有している)には全然叶いません。
銀河ネットも既知宇宙に広がる星間企業であり、国家権力は介入しにくく、王国が容易にどうこうできる存在ではありません。
この世界は、星間企業は国家以上に力を持った存在です。
ちなみに、アマテラスのスポンサーになってるのは、数千チャンネルある銀河ネットのほんの1チャンネルです。

Q:新鋭艦の処女航海に候補生乗せてるのはなぜ?、練習艦とかないの?
A:惑星国家キビには2隻の宇宙戦闘艦があり、護衛艦マイヅルと、新造艦のアマテラスです。
平時なら、マイヅルが練習艦となるとこだったのですが、王国との関係悪化のために、キビの防衛任務があるのでマイヅルはキビ星系で留まっています。
そのため、アマテラスの試験航海と、士官候補生達の航海実習の両方兼ねて、アマテラスを練習艦にしていました。
ちなみに、乗り込んでいる現職の航宙自衛官はベテランで、バリバリのエリートです。

Q:つうかアマテラスってテロリストじゃん!、テロる反対!!
A:王国と国連も、どこの国家にも属してない非正規の戦闘艦であるアマテラスの行動を、「海賊行為」「テロリズム」と非難しています。
それを回避する手段として、アマテラスは惑星国家キビの間宮元総理を艦に招き、前政権の亡命政府を主張しています。
議論は平行線で決着はついておらず、紛糾しています。

Q:アマテラスって名前、センスわりぃ。 
A:原作では銀河ネットで公募をかけて決めてます。
地球にある日本人の学生が考えました。
和名なのはキビが日本からの入植者の国だからで、候補生も日本名です。 

Q.若造しか乗ってない、戦術垂れ流しの艦に負けてる王国の軍人は役立たず揃いですか?
A:アマテラスは新鋭戦闘艦でもあり、それらが勝因としてはあります。
宇宙戦闘は「運」の要素が強く、第1戦は「運」が良かったともいえますが、一応主人公のシノンも、戦争ゲームのトーナメントでも優勝する戦術の天才です。
実はそれぞれのクルーにも色々と「特性」があり、そういう「特性」を生かした部分も今後出てきます。
アニメではただ盾にしていただけですが、第1戦では航行管制の三上シントが、実は非常に短い間に小惑星とランデブーさせ、アンカーを打ち込んで捕獲したあと、小惑星を敵艦に直進するよう見事に運動方向と速度を変更させていました。
レールガンの直撃に耐えたのも、装甲版「スカラベ」と耐熱システム「ホタル」の性能のおかげでもあります。
あと、宇宙戦闘艦同士の戦いも、実は王国の軍事侵攻が人類史上初であり、戦術ノウハウなどはまだ確立されていないというのもありますね。
また、原作では生中継ではなく、戦術その他の極秘情報は編集し、上手くカットして放送しています。

Q:恒星間天文台を新造戦艦に搭載するのはおかしくない?
搭載されているのは、口径10メートルの反射望遠鏡4基からなる光学観測主器「南十字(サザンクロス)」です。
宇宙戦闘艦に搭載されているものとしては、世界最大のものです。
実はアマテラスは、実験・観測艦であり、宇宙論の研究や特殊な宇宙環境下での実験を行ったりするという平和目的での使用が、建造する時の名目でした。
もちろんそれはただの名目であり、多数の実験・観測装置を搭載しているのは、単独での軍事行動を可能にさせるためです。
広大な宇宙空間での戦闘では、光学観測などによる敵艦の視認も情報緒元を知るためには重要でもあり、アマテラスはその「眼の良さ」が戦闘でのアドバンテージにもなるのです。
ちなみに、サードオペレーターの秋里ミユリは主任観測員であり、彼女は天文学者を目指していて、防衛大学に入学したのもこのアマテラスと「南十字」のためです、もちろんアマテラスに残ったのも。
なので、アマテラスクルーの男性陣からは、「どんな男のアレも、南十字にはかなわない」みたいな事を言われています(笑)

Q:敵艦との距離が97万キロで、アマテラスの最大射程の2倍以上とか言ってたけど、設定は有効射程90万キロになってるんだけど・・。
A:あ〜、それは実は原作と全く一緒なんです。
ご本人も言っておりますが、水野先生は「数字に弱い」んです!、簡単な計算間違いをよくやらかします!(笑)
設定なんかもよく忘れたり、途中で相応しいものがあれば変えたりもします。
「あれっと思うようなことがあっても、あまり気にしないでください」「数字も気になさらないように」
などと言い訳されてました!(笑)
他にも、「20億の魚雷が50発で1兆円」とかの凡ミスもあります!(笑)
考えるとすれば、「有効射程は45万キロ」で、「最大射程が90万キロ」というのはどうでしょう(無理がありすぎる・・)
ちなみに、軌道式電磁加速砲(レールガン)、通称「パチンコ」は、プラズマ圧によって小型の実体弾を高速で射出するもので、単純な運動エネルギー兵器ですがその破壊力は決して侮れません。
命中精度こそよくはありませんが、圧倒的な連射性能と、宇宙空間では実質無限の射程距離があります。
アニメではそうでもなかったですが、「工廠艦プレペザ」は毎分1000発もの弾丸を発射していました。

Q:アニメ版の1話は原作と流れが違うらしいけど、ホント?
A:本当です。
原作では、第1回「スリング・ストーン」で地球の東京の新宿にある下宿に住む佐竹マサラ(20歳)の部屋から始まり、「スタシップチャンネル2300」の放映開始を見るところから始まります。
そして、今回の「工廠艦プレペザ」との宇宙戦闘の後、第2回「カウント・ダウン」では過去にさかのぼってアマテラスの試験航海&航海実習のシーンに入り、王国の宣戦布告、惑星国家キビの無条件降伏、士官候補生たちの蜂起となり、第3回「スペース・ラナウェイ」では戦闘終了後の話となって、士官候補生たちのこれからを討議する集会の後アニメ版の最後のシーンとなります。
その後、王国の三隻の戦闘艦がワープしてきて、アマテラスはキビからワープし、放浪の戦いに出ることになります。

Q:何で女子制服はあんなにエロいの?、宇宙兵士の制服にタイトミニスカを採用した理由が無いんだが・・。
A:エロいことに何か問題がありますか?
というのは冗談で、アニメでは同じになっていますが(諸般の事情でしょう)、原作ではあの制服は銀河ネットから支給されたものだったりします。
機能よりも見栄えを意識してのもので、脱ぐのにも時間がかかり、そのため女性クルーからは評判が悪いです。
ちなみに原作のイラストでは、候補生たちの服はこんな感じでした。

Q:説明聞いてたら、原作が面白そうに思えてきたぞ? 俺、騙されてる? 
A:とゆーか、アニメは説明がなくて、省略が多いんですよね。
詰め込みすぎなんです。
1巻の半分ほどが第1話になってます。

Q:なんか設定がよくわからんのですが?
A:現在好評発売中の原作を読みましょう(宣伝)。
既刊は現在5巻となっています。
10巻完結の予定です。
地味ではありますが「SF青春群像劇」として、なかなかの良作だと思います。
読みたくないのならノリで乗り切ってください。
それがスターシップクオリティ。

●SE:02『トラファルガー・クライシス』

Q:艦長と金髪が言ってた「あの人」って誰よ?

Q:なんで戦闘配備中に船外活動なんて無謀なことしてたの?
実はあのシチュエーションは「アニメオリジナル」の展開なのです。
原作でも船外活動での補修作業シーンはありますが、戦闘中ではなくもっと安全な時です。
今回戦死した神野イリキも、戦死するのはもっと後で、全く違うシチュエーションです。
原作では船外での作業には、艦長とドクターなどの許可が必要であり、作業自体もいちいち手順を確認してから行うぐらいの慎重さなので、あのような状況での活動は許可されなかったでしょう。
クルーは正規の軍人でない防衛大学生ばかりなので、規定を守っていこうと全体集会で決まったからです。
でないと学生気分になって、とてもではないが戦争など続けてゆけないからです。
しかし、自分としてはこのオリジナルな展開は、戦闘での危機感と、初の戦死による戦争という現実感、そしてシノンの決意をもたらす展開として、ここに持ってきたのは悪くなかったと思ってます。
問題は、作業員たちへの「危機感」の描写と、そしてそれにともなう「決意」の描写などが足りなかったために、「気軽に」見えたことではないでしょうか?
アマテラスが回避運動をして、プラズマ球が相殺されたときにそういう描写をするべきだったでしょう。
船外活動中に回避運動をしてるというのに、まったく整備員たちに動揺もなく、しかも「動かない」ままというのは明らかにおかしいですし。
ちなみに、整備員たちのしていた作業は先の戦闘で溶融して開閉しなくなった「ミサイル発射口」の修理であり、「ミサイル発射口」は「カスミ」「イカスミ」を射出するために絶対必要な作業でした。
彼らがいたからアマテラスは勝利できたのです、決して無駄死にではありません。
この辺がわかりにくかったのも、良くなかったかもしれませんね。

Q:
危険が伴うであろう船外活動こそ無人で行えるようにするべきだと思うのですが 

Q:アマテラスには30人しか乗ってないの?、少なすぎねえ?

Q:戦闘を希望するなんて言ってねーで不意打ちしろよ。

Q:宇宙空間の距離でプラズマをプラズマで相殺って・・。
A:広大な宇宙空間だからこそとも言えます。
アマテラスの主砲「プラズマキャノン(電離気体砲)」の有効射程は90万km、光(毎秒約30万キロメートル)でも3秒かかる距離です。
アマテラスの射程距離内でも、光速の35%の発射速度のプラズマ球では着弾まで9秒ほどかかります。
プラズマキャノンの弾道は直線的であり、それを予測するのは極めて容易なのです。
プラズマキャノンを発射するのを確認してからでも、余裕を持って応射できます。
敵艦「突撃駆逐艦(デストロイヤー)トラファルガー」は、プラズマキャノンを対プラズマキャノン用のCIWS(近接防御武器)として使ったのでしょう。
ちなみにプラズマキャノンの砲弾・・「プラズマ球(スフィア)」のプラズマ(電離気体)媒質として使われる超重元素を融合する材料は、重粒子加速器を回っている金の原子核です。
それを2器の重粒子加速器で加速させて、射出します。
いわゆる「ビーム兵器」がプラズマキャノンですね。
時間が経てば拡散して、崩壊し消滅します。
プラズマキャノンの砲弾ともいうべきプラズマ球は、その口径が大きくなれば大きくなるほど不安定になり、崩壊時間も短くなります。
アマテラスの4600ミリ・プラズマキャノンは、最新式だけに口径も大きく、プラズマ球の安定性も優れています。
発射速度も光速の35%にまで達しています。

Q:プラズマキャノンより、レーザーキャノンの方が射程が長いんじゃない、普通?
A:高出力のレーザーを収束させるのは技術的に難しく、有効射程距離は最長でも一光秒(30万キロ)というのが定説となってます。
しかも高出力のレーザーはナノ秒(セカンド)・・ほんの短時間しか照射できません、だから「ビーム」でなく「キャノン」というわけです。
光速なので、見えたときにはすでに命中しています。
アマテラスのレーザーキャノン「リボルバー」は、艦底部にある「暴露部」と呼ばれる部位に装着する「オプション兵器」で、他にも「レールガン」や観測装置、実験装置などにも換装が可能です。
この「リボルバー」は五連式のレーザーキャノンで、一発撃つごとに高価なレーザー増幅器(巨大な合わせ鏡のようなものです)を使い捨てして、それこそ拳銃を撃った後の空薬莢のように宇宙空間に排出します。
これが「リボルバー」の名前の由来でもあります。
OPにはそれっぽい描写があったので期待してたのですが、アニメ本編ではありませんでした。
ビジュアル重視のアニメだというのに、ここで使わんでどーする。

ちなみに、レーザーキャノンでの撃ち合いは「殴り合い」と呼ばれます。
宇宙戦闘艦どうしの戦いは、中世の騎士の戦いに似ていると言われていて、衛星軌道上で睨みを利かしている宇宙艦が領主=騎士であり、惑星表面で暮らしている人々が、領民というわけです。
宇宙艦を騎士とするならば、「プラズマキャノン」や「レールガン」、さらには「魚雷」といった比較的射程距離の長い武器は「飛び道具」にたとえられます。
そして命中精度は高いが射程距離の短い「レーザーキャノン」は、剣や斧あるいは槍といった「近接戦闘用の武器」にあたります。
レーザーキャノンを使用しての撃ち合いは、宇宙艦どうしの戦闘の最終段階であり、いずれかが戦闘不能になるまで続けられます。
ファンタジー作品を書き続けてる水野先生らしい、表現の仕方ですね。

余談ですが、宇宙戦闘艦の宇宙戦闘を考えて見ましょう。
宇宙戦闘での基本戦闘単位は「一光秒(30万キロ)」です。
一光秒(30万キロ)で「近距離」、二光秒(60万キロ)で「中距離」、三光秒(90万キロ)で「長距離」と考えてもいいかもしれません。
アマテラスの主砲である「プラズマキャノン」は有効射程が三光秒(90万キロ)あり、その長い射程が戦闘でのアドバンテージになっています。
もし、敵艦がアマテラスとの相対距離一光秒(30万キロ)以内に入ってきたと仮定しましょう(今回行われた、「近接戦闘状態」ですね)
その場合、光源(光子)、熱源(赤外線)、レーダー波(電子)などが敵艦からアマテラスのセンサーに感知されるまで、およそ1秒ほどかかります。
そして、レーザーキャノンを発射するまでが1秒と仮定すると、その発射されたレーザーが敵艦に到達するまでは1秒です。
敵艦を視認して、レーザーキャノンを発射したとしてもすでに「3秒」の間が開いているわけで、もし敵艦が時速1万キロ(秒速2.8キロ)の等速運動をしていたとしたら、すでに敵艦はレーザーキャノンを発射した地点の3秒後・・8.4キロ先にいるということですね。
照準はそのような事を考慮して、「存在予測位置」に向かって決められます。
普段なら自動照準に手動補正を行いつつ照準を決めるのですが、今回はイソップが敵艦の回避プログラムを読みきったとのことなので、手動補正は行わず自動照準のみで当てました。

まあ「光速弾」で近接戦闘用でもある「レーザーキャノン」は比較的当てやすいわけですが、「亜光速弾」で遠距離戦闘用である「プラズマキャノン」はさらに難しくなります。
先と同じく、もし敵艦がアマテラスとの相対距離三光秒(90万キロ)以内に入ってきたと仮定すると(遠距離戦闘状態)、アマテラスのセンサーが感知するのに3秒(光などが到達する時間)。
プラズマキャノンを発射するまでが1秒と仮定して、光速の35%で射出されるプラズマ球が敵艦に到達するまではおよそ9秒。
敵艦を視認して、プラズマキャノンを発射したとしてもすでに「13秒」の間が開いているわけです。
しかも、敵艦は発射後はおよそ6秒間(発射時の光や電磁パルスが敵艦に届くのが3秒後、その6秒後にプラズマ球が来るので)の「自動回避」「手動回避」もできるので、さらに「存在予測位置」を当てるのは難しくなります。
射撃管制員は、それらを「先読み」して照準を決めるわけですね。
敵の回避運動を「先読み」して照準をつける能力は、機械よりも人間の方がいまだに優れているとされ、自動照準に手動補正をかけるのが普通です。
高度な訓練を受けた人間の経験則や直感といったものは、人工脳の判断よりも勝ることがあるということです。
砲術士である桐生タカイの成績は、自動照準に対してプラス13ポイント上回っており、驚くべきものです。
当人は「なんとなく撃ってるだけ」ということで、彼らのような人間は宇宙時代になって進化した遺伝子を持つ人間と言われることもあります。

Q:「カスミ」「イカスミ」ってよくわからないんだけど・・そもそも名前がダサいんだけど。
A:「カスミ」「イカスミ」は、ミサイリ発射口から射出される、「対レーザー防御システム」です。
「カスミ」は、「電磁波反射薄片」で、反射率が極めて高い薄くて小さな鏡の集まりであり、レーザーを反射させてその威力を軽減する効果があります。
有効な対レーザー兵器ではありますが、効果時間が10分と短く、高純度の銀から作られているため、高価であるという欠点があります。
「イカスミ」は、「電磁波高吸収繊維」で、「魚雷(トーピード)」の表面にもコーティングされている電磁波吸収素材を特殊繊維に吸着させ綿飴状に展開するという兵器です。
「カスミ」 に比べれば、効果時間も長く安価ではあるのですが、レーザーの威力軽減効果はかなり劣っています。
「グラディウス」というゲームをお知りであれば、「カスミ」が前方バリアの「シールド」、「イカスミ」が全体バリアの「フォースフィールド」みたいなものと思ってもらって良いでしょう。
名前が日本風なのは、開発したのが日系の企業であるAGI(アリマ・ジェネラル・インダストリ)だからです。
で、この「カスミ」「イカスミ」に、多機能装甲板「スカラベ」に組み込まれた耐熱システム「ホタル」を加えれば、レーザーキャノンの攻撃を大幅に軽減させる事ができるのです。

Q:敵艦の音なんて拾えるの? 、宇宙じゃ空気ないから音は聴こえないだろ。
A:これもアニメオリジナルの展開で、原作では効果音をつけてるだけで、決して音を拾ってるわけではないです。
ぶっちゃけ、「無理」でしょう。
しかし、「音を拾う」自体は意味は不明ですが、原作ではシノンが戦争で人を殺したことによる苦悩と葛藤の心理描写などが描かれるシーンでもあり、撃沈の「音」によってクルーが罪悪感を感じるのを「絵」として描写してるので、評価したいと思います。

Q:戦闘が地味過ぎて、よくわからないんだけど? 説明もわかりにくいし。
A:では、簡単に今回の戦闘シークエンスをまとめてみましょう。

・「突撃駆逐艦(デストロイヤー)トラファルガー」からの交戦申し込み、この時相対距離は200万km。加速し、21時にあわせて主砲「プラズマキャノン」の射程距離圏内(90万km)へ。
 ↓
・整備班、「ミサイル発射口」の補修作業に入る。
 ↓
・21時、敵艦を主砲「プラズマキャノン」の射程内(90万km)に捕らえる。主砲発射。敵艦よりプラズマキャノン発射、プラズマ球が迎撃され無力化。
 ↓
・銀河ネットの要請で、何度が攻撃。「ミサイル発射口」修理完了。対レーザー防御システム「カスミ」「イカスミ」を射出。オプション兵器「レーザーキャノン・リボルバー」を換装。
 ↓
・「カスミ」「イカスミ」展開前に、敵艦のレーザーキャノンの射程30万kmに到達。右舷に攻撃、被弾。整備員3人死亡。
 ↓
・アマテラスの「レーザーキャノン」の射程到達まで10分。およそ20発(30秒に1発)の敵艦のレーザーキャノンに耐える。
 ↓
・敵艦レーザーキャノン発射後に加速。「カスミ」「イカスミ」の前方に出る。
 ↓
・イソップによる自動照準、レーザーキャノン発射。敵艦大口径プラズマキャノン、レーザキャノン1基破壊。
 ↓
・手動補正によるプラズマキャノン発射、命中。敵艦を撃沈。

まあ、こんな感じの流れですね。
勝因は、ミサイル発射口を時間内に修理した整備班の3人と、AGI自慢の対レーザー防御システム「カスミ」「イカスミ」のおかげでしょうね。

● 第3話『コール・フロム・ホーム』

Q:アレイだけ特別扱いってのはなんで? 
A:アレイは遺伝子修復に関する部位が変異していて、高エネルギーの宇宙線を浴びるなどして遺伝子が傷ついたとき、その修復にエラーが起こり、細胞の癌化など致命的な障害を発症する確立が高いのです。
2015年に制定された「ヒト=ゲノム条約」では遺伝子による差別は行ってはならないと書かれていますが、あくまで「不利益な差別は行ってはならない」であり、アレイの主張はワガママとも言えなくもないです。
アマテラスの乗員に船外作業の有資格者のそれほど多いわけでもなく、そのため作業員たちは休息を返上して作業に従事しており、
そんな状況にあって有資格者である自分が個人的な理由だけで作業を免除されるのがアレイにとっては絶えれない屈辱だったんですね。

Q:一緒にハッチに入ればよかったんでは?
A:えと・・アニメではちょっとわかりにくかった感じですが、原作板での時系列を並べてみます。

ミユリ、「直感」によりフェニキアの太陽の異常に懸念。艦長キスカに作業撤収の要請。
観測での異常はなし。異常は認められないので、キスカは遅延してる作業の続行を指示。

アレイとタカイは、船外作業を開始。1時間ほどの交換作業終了後、一瞬、通信障害。低レベルの宇宙嵐(放射線、電磁波など)の影響。
シノンは、ミユリの予想にもとづき作業員に退避を勧告。予想到達時間は8分ほど。

宇宙服の扱いに慣れていないアレイは、第6ハッチまで10分ほどかかることを聞いたタカイは、アレイを抱えてスラスターを加速。
艦との相対速度増大。噴射停止、等速運動状態。タカイの要請で第6ハッチ開放。ハッチの真上に到達。

タカイ、スラスターを全開させて減速。アレイを艦の方向に突き飛ばす。アレイ、第6ハッチの近くへ。タカイは、反動で艦とは反対方向へ。
タカイ、スラスターを全開にするも、宇宙嵐到達までに艦に戻れない事を了解。

スラスター推進残量ゼロ。相対速度は遅くなったものの、艦より遠ざかる。

シントが操る小型艇がタカイを確保。シントの鮮やかな操縦で、艦に着艦。

人体に致命的なレベルの宇宙嵐到達。

ま、こんな感じです。
タカイは、アレイが独力では宇宙嵐到達までに戻れないと判断し、自分を犠牲にしてアレイをハッチの近くにやったって感じですね。
加速したことによる艦との「相対速度」の関係で、タカイはハッチへは戻れませんでした。
で、そのタカイを小型艇のシントが確保し、宇宙嵐到達前にアマテラスに着艦して戻っています。
ちなみに、他の作業員はアマテラスの艦の影に隠れたりしてます。
しかし、薄いけども存在する星間物質に宇宙嵐が当たると連鎖反応を起こして放射線のシャワーが発生し、それがあらゆる方向から来るため、アレイには危険との判断で、アレイはハッチへと戻されたわけです。
困ったヤツだ(笑)

ちなみに「太陽フレア」とは、「太陽コロナ」中で起きる爆発現象です。
太陽は時として、突然表面上にある黒点のまわりで急激に明るく輝き出すことがあります。
この現象を「フレア」といい、フレアはコロナに貯えられた磁場のエネルギー が、突然短時間のうちに開放されて起こる一種の巨大な爆発現象であると知られています。
しかしながら、その突然の爆発というメカニズムは大小さまざまな(電磁流体力学的な)、不安定な現象が互いにからみ合って起こると考えられおり、まだはっきりとした答えが得られていません。
この時、開放されるエネルギーは、100メガトン級の水素爆弾の数100万発分が一瞬に爆発するエネルギーにも相当します。
発生したエネルギーは、大量の粒子を加速するのに使われ、一部は高エネルギー粒子となって惑星間空間に放出されます。
また、残りは電波から可視光線,X線,ガンマ線とあらゆる波長域の光となって放射されます。
最近でも「太陽で大規模フレア発生」ということがありました。
地震による津波みたいなものともいえ、完全な予知はまだ難しいようです。

主任観測員であるミユリは、太陽の異常活動によって発生する宇宙嵐を未然に探知するために観測を行っていたわけですが、太陽内で行っている核融合反応のレベルに変化はなく、「嫌な感じ」というあくまでミユリの「直感」だったため、艦長のキスカには作業員の撤収は許可がされませんでした。

Q:量子共鳴通信とかなんかがあるなら、電波障害とか起きねえんじゃないの?
A:あそこで通信に使われていたのは、電波による「通常通信」で、「量子共鳴通信」ではありません。
通常通信なので、あそこでは宇宙嵐による電磁波などの影響で通信障害が起きたわけですね。
量子共鳴通信の送受信装置は、まだ小型化できるようなものではなく、エネルギーも結構食います。
アマテラスには5回線の量子共鳴通信が確保されていて、そのうちの3つが銀河ネットが使用しています。

ちなみに、「量子共鳴通信」とは・・

一量子状態から生成した2つの光子(フォトン)が、別々の方向へ光速で伝搬する際、1個の光子に働きかけた作用(偏向等)がもう1個の光子に同時に伝達される量子力学的統一体現象を原理とした通信機。
電波等の媒体を使わず、空間の位相伝播(空間その物が、1つの量子の海であるので特定の場所の現象は、その空間全てに同時に伝わる、ホロニック現象)の作用を技術化したもの。
其々の光子の間がどんなに離れていても情報は同時に伝わるため、通信速度が無限大(但し過去未来へは通信不能)となる、同一宇宙時空体のなかでは、どのような遮蔽物でも情報取得を遮蔽できない、空間から取り出す情報量は、電子機器(CPU)の性能に依存するが原理的には無限、傍受が事実上不可能なため暗号化の必要がない、混信・雑音・欠落・その他通信に関連する一切の伝送問題は生じない。といった特徴がある。

こんな感じと思ってください1・・まあ「SF」ですから(笑)

● 第4話『ファイナル・アンサー』

Q:「ファイナル・アンサー」って・・どこが?
A:原作だと、前回の話と今回の話を合わせて「ファイナル・アンサー」の回でした。
サンリの決意と告白が、「ファイナルアンサー」だったわけですね。
これじゃ、意味分からないですよね・・。

Q:シノンの「ステキー!」が浮きまくってるんですが・・。
A:原作だと・・

「素敵よ、ミユリ」
抱きついて、キスしたいぐらいだった。彼女が男だったら、処女を捧げてもいい。

って感じでした(笑)
確かにちょっと浮いてましたね。。でも可愛かったじゃないですか(笑)

Q:魚雷は日本円でいくらくらいなの? 高いようなことは言ってたけど
A:魚雷は、一発20億ぐらいですね。
アマテラスは50発ほどの魚雷が搭載できるので、全弾撃って1千億ほどですね。
原作だと「1兆」だったので、変更されてました(笑)
アニメだと「ポイント」ってなってましたが、原作だと「円」です。
貨幣価値は、わかりやすく「同じぐらい」と考えて良いと思います。
ちなみに、現実での戦術ミサイルとかは、一発一億ぐらいですね・・モノによりますが。
有名な「トマホーク」だと、湾岸戦争当時は1億2千万ほどで、今は5千万ぐらいらしいです。
いやあ、安くなったなあ。

「魚雷(トーピード)」というのは・・高度にステルス化された誘導ミサイルのことで、直撃すれば一撃で敵艦を沈めるだけの破壊力を持ちます。
でも、命中するまでに発見され、破壊されることがほとんどです(光学兵器、粒子兵器に比べると遥かに遅いので)
そのため実戦での有効性は疑問視されつつあり、費用対効果(コストパフォーマンス)も最悪の武器です。
「イカスミ」にも使われている「電磁波高吸収繊維」が表面にコーティングされています。
ちなみに、魚雷は反物質弾頭です。
反物質弾頭は、アインシュタインの有名な方程式に従い、質量を100%の効率でエネルギーに変換できます。
しかし、反物質を安定的に閉じ込めるのは大変に難しく、反物質弾頭が実用されるまでには、凄惨な爆発事故が何度となく起こっています。
ほとんどの企業が実用化を断念した中で、日本国籍のベンチャー企業が高電圧式反物質弾頭の実用化に成功し、無国籍企業にまで成長を遂げました。
その企業こそは、アマテラスを開発したAGI・・アリマ・ジェネラル・インダストリであり、反物質弾頭の特許は今でも有効で、AGIは独占的に生産しています。
アマテラスでも、もちろん魚雷の弾頭に使用されています。

Q:ステルス艦なら黙って不意打ちしろよ。人、これを自滅という。
A:潜航艦(スペースサブマリン)アブキールの艦長であるリカルド・ファレス提督は、王国設立の頃からの生粋の軍人なんで、正面切って宣戦布告をしてから戦うようです。
ちなみに恒星艦が「出現(ワープアウト)」する時は、「跳躍推進機関(ワープドライブ)」からは「中性微子(ニュートリノ)」が爆発的に放出され、静かだった水面に石を投げた時のように「重力波(グラビティウェーブ)」時空間に広がって、どうしてもそれを探知されてしまうので、不意打ちは難しいでしょう。

Q:あのヒゲのオヤジ誰?・・なんか偉そうなんだが。

Q:ほとんど真空状態の宇宙空間で照明弾使っても宇宙の背景が明るくなるわけないんだからステルス艦の影なんか見れないのでは?
A:影絵の実験と同じ原理なんです。
オリオン大星雲は「面光源」で、魚雷の爆発による閃光は「点光源」で、上手く敵艦の後方で爆発させることができたら、影を「拡大」させることが可能ってことですね。
太陽を光源として影絵を作った場合は地面に映る影の大きさは
まったく変わりません。
しかし、電球を光源にした場合には、スクリーンに映る影は実体よりもはるかに大きなものになります。
シノンが提案した作戦は、魚雷の爆発が電球、影絵の実体が敵艦、そして影絵の映るスクリーンが、アマテラスの光学観測装置ということです。
敵の影を「大きく」映し撮ろうってことなんです。
そのために原作では、アマテラスの影絵のスクリーンにするには小さすぎるため、光学観測ポッドを全器展開させて、スクリーンを大きくしてます。
敵艦の後方で爆発すればその「影」を、前方で爆発すれば照らし出されたその「光(実体)」を、捕らえようって作戦なんです。

Q:「FCS」「RCS」って何?
A:FCSは、Fire Control System」・・ 火器管制装置です。
プラズマキャノンやレーザーキャノンなどの火器と、レーダーなどのセンサー類などを関連付けて、総合的に制御する装置のこと。
CSは、「Reaction Control System」・・姿勢制御装置です。
気体など噴射し、その反作用で機体の姿勢を制御する装置のこと。

この二つを連動させて、姿勢制御しつつプラズマキャノンを発射します。
今回は、タカイが潜航艦アブキールの
「存在予測位置」をきっかり先読みして、プラズマキャノン発射3秒後(約1光秒・・約30万キロ)に着弾する描写がモニター上にきっちり描かれているので、興味がある方はご確認を。
この辺は、「アニメオリジナル描写」で非常に良いですね。
能登麻美子さんもサンリの声にあってると思うし、なによりあのウイスパーボイスで射撃管制の声が聞けるのがとても良いです。

● 第5話『グレート・エスケープ(前編)』

Q:惑星国家シュウって、なんで中国っぽいのん?
A:シノン達の母星である惑星国家キビは日本資本の植民星系でしたが、惑星国家シュウは中国資本の植民星系だからです。
惑星国家シュウは、 第三惑星に五つのドーム都市を有し、人口はおよそ五〇〇〇万人。
その五割が中国系で、残りは東南アジア諸国からの移民で構成されています。
植民された時期も早く、地球化も高度に進んでいて、自然環境に近い状況で農作物や畜産、養殖業などが営まれています。
また、それらを材料とした食品加工業もさかんで、自由護衛艦アマテラスの食堂にも、シュウで生産されたレトルト食品が大量に保管されています。
中華料理やエスニック料理の愛好家にとっては、まるで聖地のような場所で、グルメ目的の観光客もヘンリエッタ各地から大勢、押しかけている。治安もよく、都市も清潔、ただし物価はさほど安くないです。

シュウ政府の最近の外交姿勢は、自治連合には加盟しているものの、王国に対しては中立か、どちらかといえば友好的な印象があり、経済的にゆとりのある惑星国家だから侵攻用の宇宙戦闘艦を建造するよう自治連合から要請されていますが、それも拒絶してます。
しかし、国民の世論はアマテラスに同情的というより、熱狂的であり、「スターシップチャンネル」の契約者数も、総世帯数の八〇パーセントに達しており、視聴率もかなりのものです。
もともと惑星国家シュウは、惑星国家キビとは文化交流が盛んだったので、キビよりもシュウの国民のあいだで、人気の高いアイドルとかも多かったのです。
政府の姿勢と世論とが一致していないということですね。

シュウでは大統領選挙が近く、現大統領は慎重派の現実主義者であり、総選挙が終わるまでアマテラスを利用しての人気取りを行い、再選されたら現実路線に軌道をもどし、王国の容認へと移行するつもりだったようです。

Q:レンナって、王国のスパイなの?
A:王国でなくキビのスパイ「だった」ですね。
レンナは惑星国家キビの航宙自衛隊情報部に所属していた、本物のスパイ(情報部員)です。
しかし、アマテラスに残ると決めた時に除隊届けは出しています。
第4話で、
情報漏えいシーンみたいのがありましたが、あれはアニメオリジナルの描写ですね。
情報部員のレンナが防衛大学にいた理由は、王国がクーデターによって成立した事に起因します。
キビの政府は宇宙戦闘艦の乗員となる人間に対しての徹底した身元調査を行っており、大学時代に危険思想を持つような人間をチェックしていました。
レンナはそれらの監視のための情報部員であり、実は1年は早く防衛大学に合格しており、1年間情報部員としての訓練を受けて、そして1年遅らせて防衛大学に入学しました。
レンナが情報部員に選ばれた理由は単純で、当時の情報部の要職に彼女の父親がいたからです。
防衛大学に合格したので、在学期間中、学生の個人情報を収集するよう命じられたのです。
レンナは惑星国家キビの成立まで遡る「軍人」の家系に生まれたこともあって、子供の頃から航宙自衛隊に入るものと思い込んでおり、そして子供心に王国に対する怒りを覚えていた彼女は、王国の思想に共感するような人間は絶対に護衛艦に乗せさせはしないといういう使命感に燃えていました。
そして、防衛大学生の個人情報を集めて情報部に通報していたのです。
レンナがあまり友達を作らなかったのも、特定の友達を作ると他の人の情報を集めにくくなるし、それと、友達を裏切りたくなかったからです。

● 第6話『グレート・エスケープ(後編)』

最初に断っておきます・・

原作の方では、シノン達は軍事基地でなく、それとは関係のない郊外の砂漠で、シント操るシャトルとランデブーしています。
基地での戦闘や脱出も、もちろんありません。
レンナも死ぬ事はなく、シノン達に自分の事を明かし、オペレーターズはさらに絆を深め合う事になります。
なのでこの件に関しては、今はコメントを控えさせていただきたいと思います(あ、逃げた

とはいえ、レンナの死は盛り上がりとしては悪くはないと思います。
でも、リオとキスカのキスもそうですが、それぞれのキャラの描き込みや掘り下げが原作よりもさらに少ないので、唐突で盛り上がりに欠けるものとなっているのは否めません。

Q:無重力状態で、無防備に銃を撃つなんて、あの軍人はアホなの?
A:それはクーデターしたのが地上軍で、彼らは地上軍の兵士だったからです。
地球本星を除いた惑星国家すべてに共通して言えることですが、宇宙が戦争の主舞台となったこの世界では、陸海空の三軍はその価値がほとんどなくなっています。
地上から宇宙戦闘艦を撃破するのは不可能に近く、反対に宇宙戦闘艦から地上の目標は容易だからです。
惑星国家シュウにおいても、陸海空軍は地上軍の名称で統一されており、その予算は宇宙軍の五分の一もありません。
それだけに、宇宙軍に対して劣等感を抱いている軍人も多く、このクーデターの切っ掛けにもなりました。
おそらく地上軍の上級士官の誰かが王国での出世を約束されるなりして決起したと思われます。
もし例えクーデターが失敗したとしても、王国が宇宙空間での戦闘に勝利をすれば体制派になれるので、分の悪い賭けではないでしょう。

そんな地上軍の兵士なので、無重力環境での訓練はされておらず、普通なら発砲するのはひとりで、もうひとりがそれを支えるのがこういう状況での鉄則なのですが、地上軍の兵士だけにそういう訓練は徹底されていなかったようです。
無重力下では銃を構える動作だけでも体のバランスが崩れ、狙いが狂うものですから。
そのため、銃撃の反動でふたりの兵士は空中に浮かび、回転してしまいました。
しかも、人間の反射で異常事態になると身を縮めるので回転スピードはさらに速くなっています。
回転し始めたら、むしろ全身を伸ばして、そして全身をゆっくり動かして回転を打ち消すのです。
職業軍人とはいえ、初めての実戦だったのも大きいでしょう。
アキホと同じく、人に向けて銃を撃つ事に、ためらいや迷いがあったのかもしれません。

ちなみに、原作ではここはレンナ最大の見せ場です。
地上軍の兵士と違い、宇宙軍の兵士であるレンナは、無重力環境での訓練を受けているのですから。
レンナが使用している拳銃は宇宙軍仕様のものであり、無重力環境で使用するための切り替え機能がついており、無重力モードでは銃の威力は低くなりますが、反動は抑えられます。
その銃でレンナは最初の射撃で一人を倒した後、銃の射撃の反動で回転する体を伸身宙返りの要領で大きく背筋をそらし、手足や首を動かす事で回転を打ち消し、もとの姿勢に戻ったところで全神経を照準に集中して、再度もう一人の兵士に射撃。
一発撃つたびに後方に回転して、体が回転したところでふたたび拳銃を撃ち、回転速度が速くはなりますが、体操選手さながらに姿勢を崩すことなく拳銃を連射し、右足を負傷はしますが、見事にもう一人の兵士を倒しました。
この無重力環境での銃撃戦・・「宇宙撃ち」は水野先生も想像力を働かせて書いた名シーンで、自分もSF的で好きなシーンでもあり、アニメでどんな描かれ方をするのか非常に楽しみだったんですが・・見事に流されてしまいました。
欝だ。

Q:レンナって、あそこで特攻するのはちょっと無謀すぎるんじゃ・・。
A:基本的にはあそこは同じ流れではあるのですが、原作とアニメでは若干のニュアンスの違いがあります。
まず、「投降」するのではなく「強行突破」を選択したのは、レンナも危険は冒したくはなかったのですが、捕虜になれば
クーデター軍はアマテラスに無理な要求をつきつけるであろうし、それが拒絶されれば見せしめとして自分たちを容赦なく処刑するかもしれなかったからです。
犠牲者が(アニメだとさらに)出れば、アマテラスの乗員の中には、覚悟が揺らぐものが現れるかもしれません。
レンナは情報部員としての訓練を受ける中で、ある意味、軍人としての洗脳を受けていますが、他の乗員たちの精神は学生のままなのです。
それと、無重力状態での戦闘では、宇宙軍になるべく訓練を受けたレンナは、地上軍の兵士に負けない自信もありました。

敵の前に飛び出したのも理由があります。
レンナが所持する拳銃は至近距離からでないと命中は難しく、完全武装した地上軍兵士にに致命傷を与えるのも容易ではありません。
それゆえ、レンナは地上軍の兵士に先に撃たせる事で相手のバランスを崩させ、その隙に相手に近づき無重力でバランスを崩した兵士を無力化させるつもりだったのです。
無重力下においては、絶対に命中させられる距離まで発砲は我慢しなければなりません。
敵が発砲してくる状況だとそのためには度胸がいります、壁に向かって車を全速で走らせる度胸試し(チキンラン)のようなものです。
そして、上のような「宇宙撃ち」で、見事レンナは兵士2人を無力化させました。

ちなみに、アニメではエアロックに繋がる一直線の通路でしたが、原作では吹き抜け構造の貨物倉庫で、もう少し広めな感じですね。
アニメだと先に拳銃を引き抜いて後ろ手に隠して近づいて先に発砲してますが、原作だとゆっくりと近づいて先に撃たせて、地上軍兵士がバランスを崩したとこでスカートの下に隠していた拳銃を引き抜き、ゆっくりと慎重に照準をつけて、10数メートルのところまで近づいたときに発砲しています。
原作ではレンナはあくまで「元情報部員」であり、アニメだと「現情報部員」だったこともあってか、どうも気負いがあるようで、原作だと「勝つ気」の色が濃いですが、アニメだと「死ぬ気」の色が濃いです・・いや、実際死んでしまいましたが(笑)

Q:なんでデブリ破砕用のパルスレーザーが設置されてるのにアキホ・レンナはアマテラスに近づけたんだ?
A:あれは、近接防御管制員のユキノが2人に気付いたからですね。
マニュアルどおりに船外モニターで確認作業を行ってくれたから良かったですが、緊張と多忙でその作業を忘れていたら、レンナもアキホもパルスレーザーを照射されて蒸発していました(笑)
ちなみに、アニメではすぐに2人と気付いてましたが、原作では2人が宇宙服を着ていて、携帯用の通信機を操作する事も出来なかったので、レンナが子供の頃の習った手話やら、防衛大学で無理矢理習わされた時代遅れの手旗信号やら体を折り曲げて「レ」の字を作ってみるなどしてユキノに合図を送っていました。
それをユキノが合図を読み取り、罠ではないかと疑う艦長代行のタカイを説得して船外作業用のエアロックを開放したのです。

Q:アキホって軍人だろ?、いくらなんでもヘタレすぎじゃないの?
A:正確には軍人でなくて、あくまで元防衛大学生ですね。
防衛大学では自衛官としてのスキルは身につきますが、精神までは鍛えられません。
レンナは情報部員としての訓練を受ける中で、ある意味、軍人としての洗脳を受けていますが、アキホや他の乗員たちの精神は学生のままなのです
しかも、ああいった銃撃戦はレンナもそうですが、アキホももちろん初めてなのです。
宇宙戦闘艦同士の戦いと、ああいった銃撃戦が別物なのも大きいでしょう。
人の命を奪うという実感の差ですね。
第二次世界大戦下のアメリカ軍において、戦場で引き金を引けなかった兵士の割合は数十パーセントに達していたと言われています。
その教訓から、アメリカ軍では戦後兵士を殺人機械に変えるための訓練が考案されています。
参考>「殺す訓練」
アマテラスが行う宇宙戦闘艦での戦闘は、数十万キロ向こうの真空空間の宇宙空間を撃破するもので、すべてはモニター上の世界です。
そういった実感の差は大きいでしょうね。

Q:なんで未来になっても、携帯電話なの?・・ちょっと古臭くない?
A:携帯電話に見えますが、アレは正確には「携帯端末(パーム)」ですね。
今の携帯電話がもっと進化したもので、人類が所有する情報のすべてに接続していて、それはまた究極のコミュニケーションツールでもあります。
電話、郵便、印刷物、音楽、映像、その他モロモロ多種な機能があります。
20世紀において、それぞれ独立していた情報通信の媒体をすべて統合したのが、銀河ネットワークなのです。
アニメでは非常に現在の携帯電話と同じ形をしているのは、まあわかりやすい演出としてってのもあるでしょうが、「人間工学」的に見て、機能的な形や大きさはそれほど変わってこない、って感じではないでしょうか。

● 第7話『スターダスト・メモリー(前編)』

Q:シノンの猫ちゃんが可愛かったです!(・∀・) 
A:猫ちゃん可愛かったですが、実は原作だと違う絵で、他の宇宙戦闘艦のイラストもシノンが描いていました。
こんな感じです。
ちょっぴり残念です。
ちなみに、シノンが絵が描けるのにも、実は理由があります。
かつてマンガとアニメーションは虚無政治時代の日本経済破綻のおり、外貨獲得のための国策のひとつとして大いに振興されました。
結果、新しいカルチャーとして、世界を席巻し、マンガは国際共通語になったのです。
その伝統が二三〇〇年の今も残っており、惑星国家キビの小学校や中高学校の授業にも、マンガは組み入れられています。
そのため、日系人はすべてマンガが描けるという認識を、世界の人々は持っているのです。

あと、王国の宇宙戦闘艦の概要を書いておきましょう。

・重装巡航艦コンキスタドール
4000口径プラズマキャノンx1
300ペタワット級レーザーキャノンx2>アニメだと1門

・高機動突撃艦リサ(ドラゴンフライ)
パルスレーザーCIWS
近距離跳躍航法・分離機構搭載

・装甲砲撃艦レイテ(ハンマーヘッド)
3800口径プラズマキャノンx1
2000口径プラズマキャノンx2
レーザーキャノンx2 周囲に砲台として展開 

・高速突撃艦マリアナ(ヘッジホッグ)
レーザーキャノンx4


高機動突撃艦リサ(ドラゴンフライ)ですが、アニメでは「ワープ座標計算に特化したコンピューター」とありましたが、原作では・・近距離跳躍航法によって近接戦闘に持ち込むというのは同じですが、実は戦闘艦自体にはコンピューターは搭載されておらず、ワープ座標計算の専用施設が王国の首都スパルタに用意してあり、量子共鳴通信でリンクをして計算しています。
高機動突撃艦リサ(ドラゴンフライ)は、独立した戦闘艦というより攻撃システムのパーツのひとつなのです。
あと、アニメでは攻撃用の分離部は小さいですが、原作では制御する本体の方が小さく、特別なワープシステムの搭載されている分離部のほうが大きいです。
そのため、武装もパルスレーザーのみであり、装甲も貧弱です。

ちなみにこの世界のワープですが、基本的には星系内でのワープはミスワープが起こりやすいので、行いません。
ワープは、他天体による重力摂動――すなわち微少な変動が小さいほど、正確な跳躍が可能です。
ショートワープを試みるには、主星などの重力場のみならず、惑星や衛星、小惑星の重力場まで測定し、計算に組み込まないといけません。
複数の天体の重力場を正確に計算するには、最大級のコンピューターを何台も用意して、並行処理が必要となります。
あるいは量子コンピューターで、多元処理を行うかです。
しかし、量子コンピューターはまだ実験段階だとされていますから、戦闘艦に搭載することはないでしょう。
 光素子コンピューターに替わる次世代型コンピューターとされる量子コンピューターは、その基本理論は二〇世紀末にはすでに提唱されていますが、素子の開発と制御とが技術的に難しく、三〇〇年以上が過ぎた現在でも実用化に成功したというニュースは、四月一日を除いて流れないのです。

● 第8話『スターダスト・メモリー(前編)』

Q:シェンロン艦長無駄死にじゃん!、つかヤツのせいで作戦が駄目になったじゃん!!
A:ウォン艦長は、アマテラスを逃がすためにあえて決戦を急いだのです。
もし、シェンロンが沈めば、
シュウ政府は王国に降伏し、アマテラスはシュウ星系を離れる事ができるからですね。
実はウォン艦長は、アマテラスは自分たちと共に沈んでもらうつもりだったのです。
ウォン艦長が、その考えを変えたのは前回の作戦会議にありました。
アニメでは、「古い我々の時代は終わった」みたいな感じでしたが・・原作では・・ちょっとそのまま引用させてもらいます。

ふたりの姿が扉の向こうに消えるのを確かめてから、
「わたしは王国にも、連合にも、国連にも、シュウの政府と国民にも異議があったから、命を捨てる覚悟で戦闘を選んだ。そして、アマテラスの若者たちにも、正直に言えば、異議があったのだ……」
 と、シェンロン艦長ウォンは副長に向かって言った。
 侵略戦争を続ける王国、その王国を止めることのできないヘンリエッタ星域自治連合や国連、そして保身のことしか考えない政府首脳や、信念も思慮もなく銀河ネットに踊らされるまま王国との開戦を叫ぶシュウの国民。
 そして、アマテラスに乗り組む若者たち――
「わたしは、彼らが遊び半分で戦争を考えていると思っていた。そして、それが許せなかったのだよ。わたしが艦を自沈させる決断をしていたら、彼らもこの星系を離れることができたはずだ。だが、わたしはそうはさせたくなかった。アマテラスには、この星系で沈んでもらうつもりだった。それで、他の惑星国家の国民は、銀河ネットに踊らされることはなくなるからな」
「わたしにそう仰るということは、考えを改められたのですね」
 副長がそう問い返すと、ウォン艦長は静かにうなずいた。
「そのとおり。彼らは軍人ではなく、学生だ。いわば戦争の素人だよ。しかし、彼らなら、同盟打倒の期待ができると思えた。生き残るため、勝利するため、彼らは見事な頑張りを見せてくれた。柄にもなく、わたしは彼らの応援をしたくなったよ……」
「作戦を変更しないといけませんね」
 副長が穏やかな笑顔を浮かべて言った。
「すまないな……」
 ウォンはそう言って、かるく頭を下げた。
「その言葉は、最後の瞬間まで取っておいてください」
 副長はそう言うと、作戦室のテーブルに、最初から作戦を表示させる。
 作戦の見直しに入るのだ。
 優先項目を敵艦の撃破ではなく、アマテラスの生存として――

という感じでウォン艦長は、自分たちが生き残るため、勝利するために懸命に戦い続けるシノン達を見て、そこに「王国打倒」の希望を見出したのです。
そしてアマテラスに、生き残れ、そして王国と戦えと。
そのためアマテラスを生存させるために、作戦案に反して突出した行動にでたわけですね。
シェンロンが「重装巡航艦コンキスタドール」と「高機動突撃艦リサ(ドラゴンフライ)」を引き付け撃沈されれば、シュウ政府は王国に降伏し、逃げれますから。
ちなみにアニメではシェンロン撃沈の後にはすぐにシュウ政府の緊急発表になってますが、原作ではミユリもシノンも涙し、そしてキスカとシノンは席を立ち静かに敬礼を送っています。
あと、アニメだとシェンロンが引き付けていた「高機動突撃艦リサ(ドラゴンフライ)」がエルロイの命令で進路を阻みましたが、あれは原作ではショートワープ(短距離跳躍)によって、もっとイレギュラー的に進路を防いだ形になっています。

● 第9話『ターニング・ポイント』

どうやら、ここからはアニメオリジナル展開になるようですね。
今回は、ほとんどが原作にはない展開です。
原作厨房である自分にとって未知の領域へと入ったわけであり、アニメ版の最終回を期待したいところです。
とりあえず、アニメと原作の差異をちょっと並べてみたいと思います。
アニメ>原作です

同盟最高会議議長の死去>同盟最高議長は植物人間状態
報道官ヘルマンと秘書官イザベルの議長の後継者争い>議長の息子が受け継ぐ
AGIの本社パルミア>AGI本社は地球
アマテラス中立地帯へ>単艦ではワープできない辺境に、そして半年間の停留
地球連合>国連
怒るシノン>ないです

こんな感じでしょうか?

Q:シノンたんが、中古になっちゃった〜!!
A:残念ながら、これは原作にある展開です(笑)
アニメだと、シンンが戦いの不安や迷いの中、おやっさんの告白に揺らいでキスされる感じでしたが、原作だと、合コン(笑)でお酒に酔った勢いで、シノンの方から
おやっさんの方にキスする展開となっていて、より学生らしい展開です。
第4巻のクライマックスとなっております。
どんな感じか、ちょっぴり覗いて見ましょう。
『ファーストキス』
うれしはずかし、ドキドキシチュエーションですね。

●第10話 『サドンデス』

なんだかこの所は、「アニメ版」でなく「原作」の擁護ばかりになってる気がしますが・・申し訳ない・・。
すいません、色々疲れてるんです(苦笑
正直、アニメオリジナルによる「展開」は面白いとこもあるとは思うのですが、「練り込み」が足りないと思います・・。

Q:おやっさん、あっさり死にすぎで爆笑したんですが・・。
A:実は原作では、あそこはおやっさんではなく、2話で戦死した神野イリキがアマテラスを守って戦死をします。
これがアマテラス初の犠牲者となり、シノンは王国との戦いを新たに決意し、そしてイリキの上司でもある補給長のセイはこの事件が切っ掛けとなり、補給艦ツクヨミをAGIから買い上げて、AGIから独立したアマテラスの補修業務を専門とする独立企業を立ち上げることになり、アマテラスを降りる事になるのです。

あと、「パワーローダー」ですが、微小浮遊物(デブリ)の密度が高い空間での活動をい想定して設計された「装甲宇宙服」を使用しています。
武装も、「レーザーカッター」と呼ばれている宇宙空間での応急修理のときに使う補修作業用の工作機械を使っていて、銃口状の先端から高出力レーザーを照射し、金属を焼き切るもので、武器としても使えたのです。
他にも、 「リベッター」と呼ばれている応急修理用の工作機械を使用していました。
銃器のような形をしていて、レーザーカッターとは違って先端から射出されるのは直径一〇〇ミリ、長さ一〇〇〇ミリの巨大なリベットで、超高圧の圧搾空気で打ち出され、分厚い金属壁にも易々と突き刺さるものです。
これらの「武器」を使って、修理班のイリキ達は修理班ならではの戦いをしていました。

それと、おやっさんは王国の特殊部隊兵士を捕獲するために、「突出」しすぎて戦死してしまいましたが、イリキは王国の特殊部隊兵士の不意打ちにあい、ロケットランチャーの一撃で戦死しています。
アニメは、どうもキャラクターを間も余韻もなく「無謀」の末に殺しすぎな気がします・・。
自分は、アニメ版のシリアスな「死に展開」がそれほど悪いとは思ってはいないです。
そうすることで、「危機感」や「緊張感」や「悲壮感」も出せますし、アニメ版はそれがやりたかったんでしょう。
でも、「殺るなら殺る」で、もっと練り込んでくれないと・・。
あれでは、ただの「段取り」です・・。
もっと、豊富なお金と時間と人材があれば・・。
すいません、愚痴ってしまいました・・w

●第11話 『リターン・マッチ』

準備中

●第12話 『ウォー・クライ』

準備中 

●第13話(最終回) 『モーメント・オブ・トゥルース』 

準備中

 


◆スタッフ

原作:水野 良
(電撃文庫 スターシップ・オペレーターズ)
監督:渡部高志
脚本:富沢義彦
キャラクターデザイン:松本文男
メカニックデザイン:山根公利
音響監督:なかのとおる
音楽:川井憲次
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:SSO製作委員会

オープニングテーマ
「radiance」:川田まみ

エンディングテーマ
「地に還る〜on the Earth〜」:KOTOKO

◆キャスト

<アマテラスクルー>
 香月シノン:伊藤静
 氷坂アレイ:渡辺明乃 
 秋里ミユリ:浅野真澄 
 摩耶アキホ:榎本温子 
 間宮リオ:川澄綾子 
 里見レンナ:浅川悠 
 七瀬ユキノ:新井里美 
 若菜サンリ:能登麻美子
 神谷イマリ:甲斐田裕子
 荻野セイ:清水香里
 篠原ミナセ:小林ゆう
 神崎キスカ:小尾元政
 桐生タカイ:加藤将之
 三上シント:坪井智浩
 榊原コウキ:川田紳司
 結城シメイ:入野自由

<スターシップチャンネルスタッフ>
 ピーター・スパイクス:志村知幸
 ディータ・ミルコフ:生天目仁美

<ヘンリエッタ星域惑星国家同盟>
 デュール・エルロイ提督:松本 大
 ハンズ・ゲオルグ・ヘルマン:田中 完
 イザベル:大原さやか


◆アニメストーリーネタバレのため反転してます

●第1話『カウント・ダウン』 
2005年1月5日放送  
惑星国家キビの新造宇宙戦艦アマテラスは、航海実習として、防衛大学生による試験航海を行っていた。間もなく試験航海も終わるという時に、キビに対し強大な軍事力を誇るヘンリエッタ星域惑星国家同盟(=王国)が突如宣戦を布告。急襲により護衛艦を撃破されたキビ政府は、同盟に対し即時降伏を宣言する。アマテラスでは降伏の発表を受け、正規軍人が先に退艦させられ、残ったのはシノン達訓練生だけとなる。
しかし残された訓練生達は、同盟と戦う為あるひとつの方法を思い付く。それは、銀河ネットワークをスポンサーとして、同盟との戦いを中継させるということだった。

● 第2話『トラファルガー・クライシス』
 2005年1月12日放送
王国との初戦で勝利を飾ったアマテラスは、これからの戦いのために、キビ前総理である間宮タツマを向かえ、亡命国家として活動することに。これからの方針決定や初戦の破損箇所の修理などの問題を抱えながらも、とりあえず惑星フェニキアへと向かうことになる。
そこへ王国の戦闘艦トラファルガーより通信が入り、交戦を希望してくる。迎え撃つ準備を始めるクルー達と放送の準備を始めるディータ。そのころ補給班のイリキ達は、初戦で破損した箇所を修理するために艦外作業を始めていた。

● 第3話『コール・フロム・ホーム』
 2005年1月19日放送 
初戦に続き勝利を収めたアマテラスだったが、同時に初の戦死者が出たため、艦内には動揺が広がっていた。そのころ王国では無視できない存在となりつつあるアマテラスに対する対策が協議されていた。アマテラス撃破を声高に主張する各提督を前に、王国報道官のヘルマンは、ある策を提案する。
アマテラスでは、先の戦い以来の不満が爆発し騒ぎが起こる。そこへキビの民間船よりサンリの父親である若菜ゲントからの通信が入る。彼は乗員に退艦を進め、サンリにも自分のもとへ帰ってくるように説得する。

● 第4話『ファイナル・アンサー』 
2005年1月26日放送 
王国の揺さぶりにより、動揺の広がっていたアマテラスだが、サンリが銀河ネット生中継で行ったタカイへの告白により落ち着きを取り戻す。心理工作の失敗した王国は、次なる潜航艦アブキールを差し向ける。ただでさえ発見することの難しい潜航艦が相手な上、さらに運の悪いことに探査装置の故障も重なり、不利な状況に追い込まれるアマテラス。そこでシノンは、アブキールを発見するある方法を思いつく。 

●第5話 『グレート・エスケープ 前編』 
2005年2月2日放送 
生活物資が不足気味のアマテラスは、補給の為、王国に対抗している惑星国家シュウへと訪れる。快くアマテラスを向かえいれたシュウ政府は、シノン、ミユリ、アレイを歓迎式典へと招待する。一方キスカ、リオ、間宮総理は政府主催のレセプションへと向かう。アマテラスに残る者、街へ買出しに出かける者とそれぞれに行動するアマテラスクルー。 宇宙港へ日用品の買出しに出たアキホとレンナ、しかしその中でレンナは護衛のMPの不審な行動に気づく。

●第6話 『グレート・エスケープ 後編』
2005年2月9日放送
アマテラスが訪れた惑星国家シュウで突如発生したクーデター。その騒ぎでクルーはそれぞれバラバラになってしまう。アマテラスへ戻る為、シノン、ミユリ、アレイ、そして中継を続けるディータはジープで軍事基地へ向かう。キスカとリオは軟禁状態とされ、タツマはシュウ大統領ラウと対峙していた。一方宇宙港の貨物エリアに到着したアキホとレンナはクーデター軍兵士に発見される。応戦するレンナだがアキホをかばい負傷してしまう。負傷したレンナを抱えアキホはアマテラスへと向かうが……

●第7話 『スターダスト・メモリー(前編)』
 2005年2月16日放送
レンナを失った悲しみも冷め遣らぬうちに、シェンロンと共に王国艦隊4隻に立ち向かわなくてはならないアマテラス。シノンは2対4という不利な状況で勝つための作戦に頭を悩ませていた。レンナを失ったショックからか思いつめるシノンにコウキは声をかけるがシノンはかたくなな態度で返すのだった。シノンはキスカを相手に模擬戦のシミュレーションを繰り返すが、何度やっても勝つことができない。あせるシノンに対し余裕のキスカだったが、繰り返すうちにシノンが何かを思いつく。

●第8話 『スターダスト・メモリー 後編』 
2005年2月23日放送
2対4という圧倒的不利な状況の中ついに艦隊戦が始まる。アマテラスはシェンロンを待機させたまま先行、そのアマテラスにレイテとマリアナが向かう。するとシェンロンが突如作戦と異なる行動を始める。このままでは、アマテラスが援護に回る前に撃破されてしまう。その行動にシノンは、シェンロンが撃破されればシュウ政府は王国に対し降伏せざるを得なくなり、結果的にアマテラスが王国の包囲網から逃げ出すことができることを指摘する。シェンロンは自らを犠牲にしてアマテラスを脱出させようとするのだが。

●第9話 『ターニング・ポイント』 
2005年3月2日放送
アマテラスが生死をかけたワープで行方をくらました直後、艦隊へ王国最高会議議長が死亡したという緊急連絡が入る。ヘルマンは急ぎ王国へ帰艦の指示をだすが、エルロイはアマテラスのことが気にかかっていた。無事にワープが完了したアマテラス。運よく中立地帯に出ていたため、補給の要請をだし一息つくことに。しかしシノンはシメイの件、シュウの件、そしてこれからのことに不安を感じていた。 王国に帰艦したヘルマンとエルロイだったが、そこではイザベルが議長代理として現場を取り仕切っていた。ヘルマンが去った後イザベルはエルロイへ自分と手を組まないかと持ちかける。警戒するエルロイに彼の以前の部下を戻すことを約束するイザベル。しかし帰りがけ今度はヘルマンがエルロイを懐柔しようとする。その様子に辟易するエルロイだった。

●第10話 『サドンデス』
 2005年3月9日放送
地球連合議会で演説をするために地球へと降り立ったタツマは、旧知の間柄である川路議員とニもに会議場へと向かう。補給、修理のためAGI本社のある惑星パルミアへと到着したアマテラス。AGIはクルーを歓迎するためのパーティーを開催する。パーティーに出席するため準備をするクルーたち。告白以来付き合っているシノンとコウキ。シノンは留守番のコウキにパーティーのお土産を持ってくると約束し出かけていく。しかしパーティーの最中、停泊中のアマテラスを王国の部隊が襲撃する。

●第11話 『リターン・マッチ』
2005年3月16日放送
王国の襲撃によりコウキを失い、さらにAGIからも退獅求められ、王国艦5隻との戦いに赴くアマテラス。圧倒的に不利な戦いを前に作戦を立てるシノンだったが、クルーはその様子に無理を感じていた。作戦が決定すると、シノンは戦闘のライブ中継をピーターに提案する。 遂に始まった決戦。アマテラスに迫る王国戦艦マリアナ、リサの2隻。中継ではアマテラスがマリアナのコードネーム“ドラゴンフライ”に向かう様子が中継されていた。その中継を見て、戦いを避けたアマテラスを嘲笑するリサ艦長ナジャだったが……

●第12話 『ウォー・クライ』
 
2005年3月23日放送
王国艦4隻を撃退したアマテラス。しかし最後の1隻コンキスタドールを前にレーザーキャmンの残弾はわずかとなっていた。そこへコンキスタドールからの攻撃が! しかし幾度かの攻撃でも、直撃がない状態から、シノンはコンキスタドールがアマテラスの位置を把握していないと予測する。アマテラスは最後のチャンスを生かすためコンキスタドールへの接近を図る。 そのころ地球連合議会では、タツマがアマテラスの正当性を主張し、逆にイザベルはアマテラスの暴挙を非難していた。平行線をたどる議論、しかしタツマは不適な笑みを浮かべていた。

●第13話(最終回) 『モーメント・オブ・トゥルース』 
2005年3月30日放送
 シノンたちが待ち続けていた地球連合軍艦隊がついに戦場に現れる。
 アマテラスの、シノンたちの戦いの結末は……


◆ノベルストーリー

【ストーリー】 2300年、宇宙に人類が進出した時代、地球から1500光年離れたヘンリエッタ星団では惑星国家間の戦闘状態にあった。惑星国家キビの防衛学校訓練生の香月シノンたちは、新型宇宙戦闘艦に乗っての訓練中に母星が軍事国家「王国」の攻撃を受け降伏してしまう。帰るべき母星を制圧され孤立したシノンたちは、たった一隻の戦艦のみで、打倒「王国」を掲げて戦う決意をする。補給物資も受けられず孤立無援の彼らが、戦闘を続けるために選んだ手段は、銀河中にネットワークを持つTV局と契約を結び、戦争そのものを中継させるかわりに、資金の提供を受けるというものだった……。

・第1巻

水野良が挑むスペースファンタジー最新作!
太陽系から1500光年、その宇宙は戦乱の最中にあった。新鋭艦""アマテラス""に乗り組む若きクルーたちは己の全てを賭け、星の大海へと旅立つ。学生たちが運営する宇宙戦艦の戦いを、銀河ネットワークが生中継するという、作品内に視聴者の視点、主人公たちの視点といった、パラレルな状況を作り出し、読者に提供する新機軸。もちろん、各キャラクターの魅力も盛りだくさん。水野良が贈る、宇宙を駆ける青春群像、ここに開幕!"

オペレーション1 スリング・ストーン
オペレーション2 カウント・ダウン
オペレーション3 スペース・ラナウェイ
オペレーション4 ショート・バケーション
オペレーション5 トラファルガー・クライシス

・第2巻

西暦二三○○年、地球をはるか一五○○光年はなれたヘンリエッタ星域は、惑星国家間で戦闘状態にあった。
強大な軍事国家“王国(キングダム)”を打倒するために、惑星国家キビの防衛大学士官候補生たちは、降伏した政府に代わって就航直前の宇宙戦闘艦を購入し、宇宙の大海へと乗り出してゆく。
“王国”との幾度かの戦闘により、宇宙戦闘艦“アマテラス”は手痛いダメージを被った。王国からの圧力で真空ドッグへの入港も拒否された“アマテラス”は、クルー自らが船外作業での補修を余儀なくされる。クルーの間に不安な空気が漂い始め、次第にその目に見えない圧力に支配されつつあったこの戦闘艦に、今また静かに忍び寄る不気味な黒い影があった……。 

オペレーション6 デッドリー・ストーム
オペレーション7 レッスル・マニアック
オペレーション8 ザ・コール・フロム・ホーム
オペレーション9 ファイナルアンサー

・第3巻

銀河混沌 初の艦隊戦に挑む!
西暦2300年、地球をはるか1500光年離れたヘンリエッタ星域は、惑星国家間で戦闘状態にあった。強大な軍事国家“王国”を打倒するため、惑星国家キビの防衛大学士官候補生たちは、降伏した政府に代わって就航直前の宇宙戦闘艦を購入した。その代償として、銀河ネットワークでの番組放映を条件に。
宇宙の大海へと旅立った彼らは銀河ネットワークの効果もあり、一部民間人たちの多大な支持を得ていた。中立を保っていた惑星国家シュウにも寄港を許され、熱狂的な歓迎を受けるクルーたち。だが、そんな彼らに突然、“王国”からの宣戦布告が……!! 

オペレーション10 ファースト・コンサート
オペレーション11 ザ・グレート・エスケープ
オペレーション12 スターダスト・メモリー

・第4巻

水野良が新境地を拓くスペースファンタジー。 第一部堂々終了! 

西暦2300年、地球をはるか1500光年離れた宙域にあるヘンリエッタ星団は、惑星国家間で戦闘状態にあった。
強大な軍事国家“王国(キングダム)”を打倒するために、惑星国家キビの防衛大学士官候補生たちは、降伏した政府に代わって就航直前の宇宙戦闘艦を購入。宇宙の大海原へと乗り出してゆく。
王国にテロリストと糾弾されつつも、銀河ネットによる番組放送で世論は大きく、彼らに傾く。しかし、彼らを受け入れた惑星国家シュウは王国の侵略に対し降服。士官候補生操る戦闘艦アマテラスは高機動突撃艦の猛攻にさらされる。
絶体絶命の危機に彼らがとった手段とは……。 

オペレーション13 グラビティ・ウェル
オペレーション14 ロスト・シップ
オペレーション15 ファースト・キス

・第5巻

2005年1月、TVアニメ化決定! 極上のスペースファンタジー第5弾!! 

惑星シュウでの激闘に続く長い漂流の末、企業惑星インカにたどり着いたシノンたちアマテラス一行。
おりしも四隻の新造戦闘艦が完成したばかりのインカには連合各軍が揃っており、アマテラスはようやく味方との合流を果たす。
しかし、民衆の絶大な支持を得ているアマテラスの立場は微妙で、必ずしも友好的な歓迎を受けたわけではなかった。
そんな中、民間施設であるインカ宇宙港を、王国軍の特殊部隊が急襲する……。 

オペレーション16 ウォー・ゲーム
オペレーション17 ウェルカム・パーティ
オペレーション18 バトル・ロイヤル


◆キャラクター

●自由護衛艦アマテラス 
惑星国家キビの航宙自衛隊が民間企業AGI(アリマ・ジェネラル・インダストリ)から購入した。 
長距離プラズマ砲、対レーザー・耐熱防御システム、光学観測主器ほか最新鋭装備の大型宇宙戦艦。 
防衛大学士官候補生の航宙実習を兼ねて母星に向かうが、到着前にキビが王国に降伏。 
AGI所属に戻るところを、退鑑を拒んで王国との戦いの道を選んだ士官候補生たちによって買い取られる。 

>第一艦橋(統合管制) ※オペレーターズの制服:青色 
・神崎キスカ/小尾元政( 艦長)
グレーの短髪に白服。首席。事務処理能力は高いがとっさの判断力に欠け、艦長向きとは言い難い。リオといとこ同士。 

・香月シノン/伊藤静 (ファーストオペレーター・艦長補佐)
18歳、O型、5月30日生まれ(双子座)、167cm、82・56・83
藍髪ロング。蜂起反対派だったがなしくずし的に参加。卓越した記憶力と戦術眼を発揮し、実質的な戦闘指揮官となる。 

・:氷坂アレイ/渡辺明乃 (セカンドオペレーター・主任通信員)
22歳、B型、8月10日生まれ(獅子座)、172cm、85・58・86
グレーのセミロング。王国に撃沈されたキビ護衛艦マイヅルの乗員であった義父の仇討ちのためなら命も捨てる覚悟。 

・秋里ミユリ/浅野真澄 (サードオペレーター・主任観測員)
18歳、AB型、2月22日生まれ(魚座)、160cm、87・55・82
茶髪ポニテ眼鏡っ娘。シノンの幼馴染。天文学者志望。アマテラスに搭載された最新鋭の天体観測機器が目当て。

>第二艦橋(射撃管制) ※オペレーターズの制服:オレンジ 
・桐生タカイ/加藤将之( 副艦長・射撃管制砲術長)
金髪ロン毛の不良風。ノリが軽く粗野に見えるが、射撃の腕は抜群。体術にも長け、”格闘王”の異名をとる。 

・若菜サンリ/能登麻美子 (フォースオペレーター・射撃管制員)
20歳、A型、2月9日生まれ(水瓶座)、160cm、83・55・81
赤毛おさげ。キビの大企業の社長令嬢。争い事とは程遠いおとなしい性格だが、タカイへの想いゆえに艦に残る。 

・神谷イマリ/甲斐田裕子 (フィフスオペレーター・遠距離防御管制)
18歳、A型、1月13日生まれ(山羊座)、187cm、90・63・87
グレーのまとめ髪。大柄。キビでは国家代表クラスのスポーツ選手。おおらかな姉御肌だが怒ると怖い。 

・七瀬ユキノ/新井里美(シックスオペレーター・近接防御管制)
18歳、B型、9月18日生まれ(乙女座)、157cm、78・52・79
赤メッシュ入り黒髪ポニテ。小柄。元気で前向きな性格で、体育会系ノリの第二艦橋のムードメーカー役。 

>第三艦橋(航宙管制) ※オペレーターズの制服:赤色 
・三上シント/坪井智浩 (副艦長・航行管制)
赤紫髪の坊ちゃん風。タカイの親友。優しい性格と卓越した操艦技術で、篤い信頼を受ける。数少ない第一級航宙士。 

・麻耶アキホ/榎本温子(セブンスオペレータ・第三艦橋副航宙士)
20歳、A型、4月7日生まれ(牧羊座)、168cm、85・57・85
黒髪ロング。性格もしゃべり方ものんきな天然ボケキャラ。でも難関の航宙士資格を持つ唯一の女性クルー。 

・里美レンナ/浅川悠(エイスオペレーター・浮遊物監視員)
20歳、O型、7月15日生まれ(蟹座)、162cm、79・54・80
緑髪ショート。シノンとはメール友達。ひたすら寡黙で、必要以上の会話をしない変わり者のようだが……? 

・間宮リオ/川澄綾子(ナインスオペレーター・星間気象観測員)
18歳、AB型、2月22日生まれ(魚座)、160cm、87・55・82
ふんわり金髪。政治家の家系で将来のキビ初女性首相と噂される。報道官を兼任、叔父の前総理タツマと共に外交を担う。 

>その他 
・篠原ミナセ/小川ゆう (研修医)
赤毛ショート。防衛医科大の研修医として乗船。唯一の医療スタッフで”大先生”と呼ばれることも。肝心の腕は……。 

・荻野セイ/清水香里 (補給長)
黒髪おかっぱ。「金儲けが趣味」と公言するアマテラスのマネージャー。あの手この手で企業との交渉や資金調達を行う。 

・榊原コウキ/川田紳司 (機関長)
茶髪スポーツ刈り。機関部の“おやっさん”。いつも実直に任務をこなす、寡黙で落ち着いた性格。 

・結城シメイ/入野自由 (技術士官)
黒髪のちびっこ。若干15歳の技術仕官で、高等数学と理論物理学の天才。アマテラスには珍しい現職自衛官。 

・間宮タツマ/有本欽隆( 元総理大臣)
惑星国家キビの元総理。姪であるリオの招聘を受けアマテラスに亡命政府を樹立、王国へ対抗するべく国連に働きかける。 

・神野イリキ/(補修班長)
アマテラスの修理班長。組織の上では上司にあたる荻野セイに興味を抱いている。
アニメ版では、トラファルガーとの戦いで船外作業中に戦死。

・ 徳山タクミ(修理員)
アマテラスの修理員。機械に精通しており、宇宙空間でび船外作業にも慣れている。

・久遠イズミ(通信員)

>スターシップチャンネル2300 
・ピーター・スパイクス/志村知幸(プロデューサー&ディレクター)
無精髭オヤジ。伝説のヒットメーカーとして知られるも最近は落ち目。スターシップチャンネルで一発逆転を狙う。 

・ディータ・ミルコフ/生天目仁美 (レポーター)
赤毛セミロング。絶大な人気を誇る地方アナウンサーだった。スパイクスの誘いに乗りアマテラスへ。 

・トニー・ガリアーニ(放送作家)
未登場。スパイクスに依頼されアマテラスに。腕は二流だと思われている。執筆スピードとお約束を外さないのが得意。 


●王国(ヘンリエッタ星域惑星国家同盟) 

・オーギュスト・ペリエ(旗艦(フラッグシップ)ソロモン艦長・最高評議会議長・同盟宇宙軍司令長官)

・デュール・エルロイ提督(重装巡航艦(ヘビークルーザー)コンキスタドール艦長)

・ルイス・ベルモント提督(高速突撃艦(フリゲート)マリアナ艦長)

・ハルラール・ナジャ提督(機動突撃艦(スキッパー)リサ艦長)

・リー・ユン・スク提督(装甲砲撃艦(コルベット)レイテ艦長)

・リカルド・ファレス提督(潜行艦(スペースサブマリン)アヴキール艦長)

・ティエト・ランガー提督(偵察艦(レコナサンスシップ)レパント艦長)

・ハンス・ゲオルグ・ヘルマン(報道官)

●連合(ヘンリエッタ星域自治連合) 

・ジャン・パトリック・ルブラン
惑星国家ガリア宇宙軍の提督。アマテラスを連合の指揮下に置こうと画策する。

・アニエス・ルブラン
ガリア宇宙軍の女性士官で、提督の娘でもある。アマテラスに敵愾心を抱いている。

●AGI(アリマ・ジェネラル・インダストリ)

・加瀬タイシ
AGIの社員。アマテラス支援事業部に所属する、熱血タイプの営業マン。

●地球

・佐竹マサラ


◆宇宙戦闘艦

●惑星国家キビ亡命政府

・自由護衛艦アマテラス
全長:310m
全幅:105m
初動推進機関:反物質駆動(最大加速10G/船体限界強度/メイン×2、スラスター×6)
巡航推進機関:ダークマター(非バリオン物質)駆動(最大密度で5G×120日/ダークマター反応物質"クォーク・グルーオン・プラズマ")
ワープ推進機関:コヒーレント重力波駆動
最大搭載人員:46名
プラズマキャノン(4600mm口径のプラズマ砲/発射速度は光速の35%に達する/有効射程距離900,000km)
五連装レーザーキャノン"リボルバー"(有効射程距離280,000km)
パルスレーザー(有効射程距離200,000km)
対レーザー防御システム"カスミ"(電磁波反射薄片/反射率がほぼ100%という薄くて小さな鏡で威力を軽減する)
対レーザー防御システム"イカスミ"(電磁波高吸収繊維/特殊繊維に吸着させ綿飴状に展開する兵器)
耐熱システム"ホタル"(装甲板に編みこまれた熱伝導ファイバーと熱変換発光素子によって、熱的損傷を電磁波―光の放射―という形で軽減させる)
光学観測主器"南十字(サザンクロス)"(口径10mの反射望遠鏡四基が連動する。四つの反射鏡で集められた映像は、光素子人工脳によって統合され、口径20m超の望遠鏡と同等の倍率を得ることができる)
光素子人工脳"イソップ(AESOP=Artificial Ensephalon System by Optical Processor)"
量子共鳴通信

・補給艦ツクヨミ

●王国軍(ヘンリエッタ星域惑星国家同盟宇宙軍)

・掃機雷艦(マインスイーパー)サラミス

・工廠艦(アーセナルシップ)プレペザ
Operation.1でアマテラスの前にあらわれた初めての敵艦。
艦後方上部が胴体部、下部には金属質小惑星を抱えており、艦内のプラントで"弾丸"を精製し軌道式電磁加速砲(レールガン)で連続射出する。無尽蔵に弾丸をばらまかく様はまさに「宇宙砲台」の名にふさわしく、アマテラスは苦戦を強いられる。

全長:about300m
全幅:UNKNOWN
初動推進機関:UNKNOWN
巡航推進機関:UNKNOWN
ワープ推進機関:UNKNOWN
最大搭載人員:UNKNOWN
兵装:軌道式電磁加速砲(レールガン)

・突撃駆逐艦(デストロイヤー)トラファルガー
ヘンリエッタ惑星国家同盟所属の第21戦闘艦。艦長はジョセフ・マイヤー。
艦首方向に口径10mもの巨大な電離気体砲(プラズマキャノン)が備えられている。だが、あえて電離気体砲を対プラズマ兵器防御用として使用し、レーザー砲で真正面から撃ち合う戦法に出た。

全長:UNKNOWN
全幅:UNKNOWN
初動推進機関:UNKNOWN
巡航推進機関:UNKNOWN
ワープ推進機関:UNKNOWN
最大搭載人員:UNKNOWN
兵装:電離気体砲(プラズマキャノン)、レーザー砲

・旗艦(フラッグシップ)ソロモン

・高速突撃艦(フリゲート)マリアナ

・機動突撃艦(スキッパー)リサ

・装甲砲撃艦(コルベット)レイテ

・重装巡航艦(ヘビークルーザー)コンキスタドール

・潜行艦(スペースサブマリン)アヴキール

・偵察艦(レコナサンスシップ)レパント

●連合軍(ヘンリエッタ星域自治連合軍) 

・護衛艦マイヅル

・戦闘艦シェンロン

・戦闘艦ジャンヌ・ダルク

・戦闘艦ビスマルク


◆星系

・キビ星系(惑星国家キビ)

・フェニキア星系

・シュウ星系(惑星国家シュウ)

・インカ星系(AGI)

・ガリア星系(惑星国家ガリア)

・スパルタ星系


◆世界設定

>国家・組織

・ヘンリエッタ散開星団(星域)
地球からおよそ1500光年の彼方にある散開星団。
M42オリオン大星雲の近傍にある2000あまりの星々からなる星団。
ワープを使用しながらでも、地球からは半年以上の時間がかかる。
代表的な散開星団プレアデスとは異なり、ヘンリエッタを構成する星の大半は太陽と同じ主系列星で、2100年代後半に、地球に似た環境の惑星のうち32個の惑星が開発され、植民が行われて、母国からの自治権を与えられた惑星国家が成立した。
人類が進出した中でもっとも遠方の宙域であること、惑星国家間の距離が比較的近いことから、ヘンリエッタ宙域の惑星国家は独立性が強く、軍事的、経済的にもひとつのブロックを形作っていた。
しかし、その関係は王国の侵攻により10年前に崩壊し、宙域は戦場となった。

・惑星国家

・惑星国家キビ
ヘンリエッタ散開星団にある惑星国家で、シノンたちの母性。
前政権は、王国(ヘンリエッタ星域惑星国家同盟)の攻撃を受けて、敗戦の責任を負って間宮総理ら政府首脳が総辞職。
その後、第1野党と連立与党から離脱したふたつの小政党が新たな新政権を発足(王国の内政干渉があったようです)。
現政権は王国に理解を示している。

・自由護衛艦アマテラス(惑星国家キビ亡命政府)

・銀河ネットワーク

・スターシップチャンネル2300

・王国(ヘンリエッタ星域惑星国家同盟) 

・連合(ヘンリエッタ星域自治連合) 

・星間企業

・AGI(アリマ・ジェネラル・インダストリ)

・国連

>武装・技術

・跳躍推進航法(ワープ)

・量子共鳴通信

・宇宙戦闘艦

・プラズマキャノン(電離気体砲)

・レーザーキャノン

・パルスキャノン

・レールガン(軌道式電磁加速砲

・魚雷(トーピード)
高度にステルス化された誘導ミサイルのことで、直撃すれば一撃で敵艦を沈めるだけの破壊力を持ちます。
でも、命中するまでに発見され、破壊されることがほとんどです(光学兵器、粒子兵器に比べると遥かに遅いので)
そのため実戦での有効性は疑問視されつつあり、費用対効果(コストパフォーマンス)も最悪の武器です。
「イカスミ」にも使われている「電磁波高吸収繊維」が表面にコーティングされています。
ちなみに、魚雷は反物質弾頭です。
反物質弾頭は、アインシュタインの有名な方程式に従い、質量を100%の効率でエネルギーに変換できます。
しかし、反物質を安定的に閉じ込めるのは大変に難しく、反物質弾頭が実用されるまでには、凄惨な爆発事故が何度となく起こっています。
ほとんどの企業が実用化を断念した中で、日本国籍のベンチャー企業が高電圧式反物質弾頭の実用化に成功し、無国籍企業にまで成長を遂げました。
その企業こそは、アマテラスを開発したAGI・・アリマ・ジェネラル・インダストリであり、反物質弾頭の特許は今でも有効で、AGIは独占的に生産しています。
アマテラスでも、もちろん魚雷の弾頭に使用されています。

・対レーザー防御システム"カスミ"
電磁波反射薄片/反射率がほぼ100%という薄くて小さな鏡で威力を軽減する 。
カスミは「電磁波反射薄片」で、反射率が極めて高い薄くて小さな鏡の集まりであり、レーザーを反射させてその威力を軽減する効果があります。
有効な対レーザー兵器ではありますが、効果時間が10分と短く、高純度の銀から作られているため、高価であるという欠点があります。

・対レーザー防御システム"イカスミ"
電磁波高吸収繊維/特殊繊維に吸着させ綿飴状に展開する兵器。 
イカスミは「電磁波高吸収繊維」で、「魚雷(トーピード)」の表面にもコーティングされている電磁波吸収素材を特殊繊維に吸着させ綿飴状に展開するという兵器です。
「カスミ」 に比べれば、効果時間も長く安価ではあるのですが、レーザーの威力軽減効果はかなり劣っています。

・耐熱システム"ホタル"
装甲板に編みこまれた熱伝導ファイバーと熱変換発光素子によって、熱的損傷を電磁波―光の放射―という形で軽減させる。 

・イソップ


◆歴史ネタばれのため反転してます

2122年   外宇宙調査船UNファウンデーション建造。
2123年 3月5日 ファウンデーション、ワープミスでロスト。
2200年   ヘンリエッタ星団のうち、もっとも条件のよかった32個の星系が開拓され、母国から自治権を与えられた惑星国家が次々と成立。
2224年   惑星国家キビ開国。同時に防衛大学も設立。
2231年   植民船ゾディアック号事件。移民者(約5000名)と船のクルーの間にストレスが蓄積し、深刻な対立の末、武力衝突。クルーは全員死亡し、半年の漂流の後救出された生存者はわずかに数十名だった。
2252年   ダービー法制定。
2270年   地球本星に対する経済的、軍事的な独立を実現するためにヘンリエッタ星域自治連合発足。当時の参加惑星国家は20。
2277年 8月10日 氷坂アレイ誕生。
2279年 3月23日 桐生タカイ誕生。
4月7日 摩耶アキホ誕生。
7月15日 里見レンナ誕生。
2280年   第一護衛艦クレ、廃艦になる。
2月9日 若菜サンリ誕生。
9月5日 三上シント誕生。
2281年 5月30日 香月シノン誕生。
9月18日 七瀬ユキノ誕生。
10月2日 神崎キスカ誕生。
11月11日 間宮リオ誕生。
2282年 1月13日 神谷イマリ誕生。
2月22日 秋里ミユリ誕生。
2290年   ヘンリエッタ星団の惑星国家、軍事的、経済的崩壊。惑星国家スパルタの戦闘艦ソロモン艦長、オーギュスト・ペリエ、たった一隻で国家に反旗を翻す。のちにヘンリエッタ星域惑星国家同盟発足。
2291年 9月16日 ヘンリエッタ星域惑星国家同盟(王国)がヘンリエッタ星域内の惑星国家パルミアに対し侵略行動に出る。近隣の連合加盟国から4隻の宇宙戦闘艦派遣(パルミア保有の艦を含め計5隻)。王国側は3隻。人類史上初の宇宙戦闘となる。
●結果
連合軍5隻全滅:王国軍2隻小破。王国は戦闘艦を派遣した近隣5つの惑星国家及びパルミアを制圧。惑星国家同盟への加盟を強要する。
この戦いで王国は3隻分の戦闘艦建造費を供出させる。
2292年   香月シノン、10歳で中高等学校に入学。
2293年   王国保有の宇宙艦、計6隻。この後着実に侵略行為を繰り返し、艦数を増す。
2996年   香月シノン、14歳で中高等学校を卒業。防衛大学に首席で入学。
2297年   ピーター・スパイクス、番組『スペースXゲーマーズ』の体験レポーターに、ディータ・ミルコフを起用。
2299年   新造護衛艦、試験航海へ出発。
12月7日 惑星国家キビに対し、王国が宣戦布告。王国側は3隻の戦闘艦を派遣。キビは第2護衛艦マイヅル1隻と惑星に巡らした戦略防衛システムで迎撃する。キビ星系で戦闘開始。この時点での王国保有戦闘艦数は20隻を越えた。(Operation.2)
12月16日 ●結果
第2護衛艦マイヅル沈没。王国の艦は1隻撃沈、1隻大破。惑星国家キビの間宮政権は崩壊。新政権が降伏宣言を出し、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟に加盟。王国はキビに対し、新造戦闘護衛艦の引き渡しを要求。試験運航中だった護衛艦からの退艦指示が政府より出され、現職の自衛官は惑星インカの軌道宇宙港へ移動。
12月某日 航海実習にため新造護衛艦に乗り組んでいた防衛大学第七三期生は、銀河ネットワークとの契約を交わす。半金が未払いとなっていた新造戦艦の代金を肩代わりしてもらう代わりに、王国との戦闘を放送する専門チャンネルの開設を許可する、というもの。
2300年 1月22日 「自由護衛艦」と仮称されることとなった新造戦闘艦に銀河ネットワークのTVスタッフが乗り込んでくる。
2月28日 ネットワークチャンネル『スターシップ・チャンネル2300』放映開始。
王国保有の工廠艦プレペザと自由護衛艦の戦闘。初戦闘ながら、自由護衛艦勝利。(Operation.1)
(第1話)
3月3日 『スターシップ・チャンネル2300』オンエアの影響大。ただし、チャンネルの加入者はこの時点では振るわず。
アマテラス、王国の宇宙艦を確認するも戦闘を避け、惑星フェニキア宙域へ移動。(Operation.3)
3月17日 間宮タツマ前総理を艦内に迎え、惑星国家キビ亡命政府を樹立。
3月18日 惑星国家キビの宙域に停泊していた自由護衛艦にヘンリエッタ惑星国家同盟所属の第21戦闘艦トラファルガーが宣戦布告。(Operation.4)
3月20日 自由護衛艦補給担当の荻野セイ発案による、ブックメーカーのベティングがスタート。「自由護衛艦vsトラファルガー、どちらが勝つか?」
3月25日 フェニキア宙域内で王国の戦闘艦トラファルガーと戦闘。自由護衛艦のリボルバーが命中。トラファルガー沈黙。(Operation.5)(第2話)
3月26日 一般の公募により、自由護衛艦の名称が「アマテラス」と決定。
4月27日 フェニキア宙域に停泊中のアマテラスの元に、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟宇宙軍の重装巡航艦コンキスタドールがワープアウト。コンキスタドール艦長、デュール・エルロイが量子共鳴通信で交渉の申し込みを行う。同日、アマテラス艦長、神崎キスカ受諾。(Operation.7)
4月30日 戒厳令下にあるフェニキア宙域に民間船がワープアウト。アマテラスクルーの若菜サンリの父で、星間企業の経営者でもある若菜ゲントだった。(Operation.8)(第3話)
5月3日 ヘンリエッタ星域惑星国家同盟宇宙軍の潜行艦アブキール(艦長:リカルド・ファレス)がワープアウト。アマテラスに対し「宇宙海賊に告げる。降伏を、さもなくば死を……」という文面の量子共鳴通信を発信、宣戦布告。それまでフェニキア宙域でアマテラスの監視任務を行っていた重装巡洋艦コンキスタドールは宙域を離脱。
5月8日 潜行艦アブキールがアマテラスの攻撃を受け、撃沈。ヘンリエッタ星域惑星国家同盟は「宇宙海賊」との徹底抗戦を宣告。(4話)
6月5日 シュウ星系到着
6月10日 アマテラスはシュウ星系第四惑星軌道付近で、惑星国家シュウ宇宙軍所属の戦闘艦シェンロンとランデブー
6月12日 シュウ星系にて、第一艦橋のオペレーター3人によるファーストコンサート開催。同日、惑星国家シュウに対して、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟(王国)の重装巡航艦コンキスタドールから宣戦布告。宣戦布告に呼応して、シュウ国内でもクーデター勃発。シュウ政府の歓迎式典に出席していた間宮タツマ・間宮リオ・神崎キスカは、一時、迎賓館に拘束される。(Operation.10、11)
同日、新宿区特別行政区メガバックスモール内スクリーンホールにて、惑星シュウでのアマテラス歓迎祭の中継を観ていた3000人の観衆によるデモが発生。(Operation.10)(5話)(6話)
6月20日 シュウ星系第五惑星軌道付近にて重装巡航艦コンキスタドール、装甲砲撃艦レイテ、高速攻撃艦マリアナ、機動突撃艦リサが集合。 ヘンリエッタ星域惑星国家同盟宇宙軍により、アマテラス及びシェンロンの撃破を目的とした『宇宙塵作戦(オペレーション・スターダスト)』が決定される。(Operation.12)(7話)
6月某日 アマテラスは高速攻撃艦マリアナの接近を阻止し、装甲砲撃艦レイテを撃破。宇宙戦闘艦シェンロンは機動突撃艦リサのパルスレーザーによる攻撃に加え、重装巡航艦コンキスタドールのプラズマキャノンの砲撃を受け、撃沈。これを受け、同日、惑星国家シュウは、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟軍に対し無条件降伏を通知。 (Operation.12)
6月27日 アマテラスは機動突撃艦リサとの戦闘中、ワープを強行し戦闘宙域離脱。リサを回収不能な場所にミスワープさせる。(Operation.13)(8話)
また同日、遭難船ファウンデーションの救難信号を発見。(Operation.14)
12月10日 ヘンリエッタ星域インカ星系宇宙港に接岸。
(Operation.16)
12月11日 AGIによる、アマテラスの歓迎レセプション開催。同日、アマテラス修復作業中のドックに、ヘンリエッタ星域惑星国家同盟の特殊hh部隊がテロ攻撃を行う。この攻撃により、アマテラス補修班長の神野イリキが戦死。宇宙港で働いていたAGI職員など、300人を超す犠牲者が出る。なお、特殊部隊は数名の重傷者を残して全滅。(Operation.17)
12月14日 神野イリキの追悼式典が行われる。(Operation.18)
12月21日 AGIはアマテラスを直接支援した責任を認め、公式に謝罪。王国はAGIの企業活動をいっさい妨害しないという公式声明を発表。(Operation.18)
 


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